東京電力・福島第一原発の処理水放出に反対する中国が、日本産水産物の輸入を全面停止してからまもなく1年。今年上半期の「ホタテ」の輸出量は中国が「ゼロ」になったことで、去年に比べて3割近く減少しました。
農林水産省が発表した、今年1月から6月までの「ホタテ」の輸出量は、去年の同じ時期と比べて26.6%減り9.4万トンとなりました。
東京電力・福島第一原発の処理水放出に反対する中国が1年前、日本産の水産物の輸入を全面的に停止したため、中国への「ホタテ」の輸出がゼロとなったことが要因です。
一方、中国以外への輸出量は9.4万トンで8割増加と大きく伸びました。なかでも、東南アジアやアメリカなどへの輸出が広がっていて、金額ベースで▼ベトナムは7.9倍、そして、▼アメリカは1.6倍だったということです。
農水省は「輸出先を今後も増やしながら国内消費も拡大していきたい」としています。