バレーボール女子日本代表主将でパリ五輪を最後に引退を発表していた古賀紗理那(28)が16日、都内で会見を行った。会場にはバレーボール男子日本代表で夫の西田有志(24)が姿を見せ、会見を見守った。
【写真を見る】バレー女子日本代表主将・古賀紗理那が引退会見、今後は「夫のお世話を頑張りたい」夫・西田有志「良い家族を築きあげられたら」
この日、グレーのシャツで登壇した古賀は「引退についてめちゃくちゃ実感があるわけではない」と話したが、「後悔なく終わることができた」と清々しく語った。
「東京五輪が終わってパリで主将をやると決めたときからもうパリ五輪で引退するっていうのを決意してここまで練習試合をしてきました」と引退までの経緯を説明。最後の試合となった8月3日のパリ五輪ケニア戦後はコート上でチームメイトと号泣し、9年間のバレーボール人生に終止符を打った。
2012年のロンドン大会以来のメダルを目指したパリ五輪は予選リーグ敗退となったが、集大成であるパリ五輪を「目標であるメダルには手が届かなくてそこは本当に悔しかったんですけど、やっぱりチームとして戦うためにずっと練習をしてきて積み上げてきたものは、少しも消えないなと私は思っているので私含めてみんな本当に頑張った大会だった」と振り返った。
初出場した2021年の東京五輪では初戦で右足首を負傷し、不完全燃焼で10位という結果に終わった古賀。「本当は東京五輪が終了したあたりから、気持ちも終了してたというか、このメンタルで日本代表の方にも行けないなっていう気持ちもすごいあった」と葛藤を明かした。それでも主将を引き受け、「パリまでずっと先頭に立って引っ張っていきたいっていう気持ちにまたなったので、パリオリンピックまではもう全力で走り続けようっていう気持ちで、ずっとやっていました」と話した。
夫・西田の存在については「私は本当に思ったことをすぐに言っちゃう性格なので、夫にむかつくことも楽しかったことも全て言っていたから、本当に大変だっただろうなと思っていますけど、苦しいときに絶対に私の味方でずっといてくれたので、そこはとても感謝しています」と感謝を述べた。今後は、「全くの未定なんですけど、少しでもこれまでやってきたバレーボールに携わっていけたら」とし、続けて「夫のお世話を頑張りたいなと思っています」と笑顔で話した。
最後に会場で見守っていた夫・西田が「長い現役お疲れ様でした。自分も現役でまだまだ続いていきますけど、引き続き自分たちで良い家族を築きあげられたらなと思います」と労った。