「命がある限り何回でも挑戦できる」死を意識した原体験から得たモチベーションの源泉

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-08-17 09:00
「命がある限り何回でも挑戦できる」死を意識した原体験から得たモチベーションの源泉

誰しも、人生において「挫折」や「困難」に直面することはある。特に、リーダーとしての道を歩む場合、数々の挑戦と失敗が待ち受けている。起業家はその最たる例だ。果たして彼らは直面した挫折にどう向き合っているのか?株式会社TENTIALのCEO中西裕太郎氏の経験と考え方を、就活中の学生たちによる「逆面接」を通して、モチベーションを維持し、前向きな気持ちを保つ方法を探った。

「プロサッカー選手」夢からの挫折…実感した“健康の重要性”

疲労回復を目的としたリカバリーウェア『BAKUNE』 を展開する株式会社TENTIAL。人々のポテンシャルを最大限に引き出すことを目指し、急成長を遂げているスタートアップだ。けん引する代表取締役CEOの中西裕太郎氏は、もともとプロサッカー選手を目指していたが、高校時代に心臓の病気を患い夢を断念。その経験を通じて、健康の重要性を実感し、健康関連事業に関心を持つようになったという。

プロサッカー選手という夢からの挫折、その経験が新たな道を切り開くきっかけとなった中西氏。「今の経験を踏まえて、病気に直面した当時の自分に声をかけるとしたら何と言う?」という学生面接官からの質問に対し、こう語る。

 「もちろん病気をしていなかったらどこまで行けたんだろうなとは思っています。ただ、長い人生で考えると、サッカー選手になるという夢がなくなったとしても、他にもっと輝ける場所を探すし、むしろサッカーをしていた頃の自分を超えるようなチャレンジをできた方が楽しいと思うので、気持ちを早く切り替えられるような言葉をかけたいなと思います」。

挫折を一つの経験と捉え、それを乗り越えるための前向きな意識を持ち続けることが重要だと語る。その根幹にあるのは、死を意識した原体験と、そこから生まれた「死ななければなんとかなる」という思いだ。

「命がある限り何回でも挑戦できるというのがあるので、そこをポジティブに捉えている。あと、本当に苦しんでる人たちが意外と僕の周りにもたくさんいらっしゃるなと感じていて、その人たちに申し訳ないような時間の使い方はしたくない、という気持ち。むしろ勇気をもらってますね」。 

どんな事を考え“人生の選択”をしてきたか?を重視

中西氏は、面接や採用の中で、候補者の原体験を重視するという。「その方の人生や、人となりに興味があって。これまでにどんな事を考えて人生の選択をされてきたのかは、聞くようにしています」原体験を通じて得られた教訓や価値観が、その人のモチベーションの源泉となるからだ。

また、自分らしさを見つけることの重要性も強調している。「自分らしさというのはすごく大事だなと思っていて。いろんな人にいろんな個性がある中で、自分が何を大事にしたいか、なぜそう思うようになったのか、そのきっかけを自分で探ってみることが大事だと思っています」自身の強みや特性を理解し、それを最大限に活かすことが重要だと語る。

何度も模索と挑戦を…“健康であること”を大事に

病気という挫折に直面し、健康をテーマにした事業を展開する中西氏だからこそ、自身の健康管理には人一倍、気を遣っている。「健康を害することは長続きしない、というのを改めて感じたので、今の会社で『スタートアップだから』といって無理に働く必要はないし、決められた時間の中で最大限パフォーマンスを出して、余暇の時間をちゃんと使うみたいな形で成長していくような環境を作りたいですね」

挫折は、長い人生において「1つの選択肢がなくなっただけ」という意識をもち、より良い結果につながるような“より良い人生に繋がる新たな選択肢”を探せばいい。その模索と挑戦を何度もできるよう「健康であること」を大事にする。これが中西流のモチベーション維持のマインドセットだ。

株式会社TENTIAL 代表取締役CEO 中西裕太郎

1994年、埼玉県出身。株式会社インフラトップ(現・DMM Group)の創業メンバー・事業責任者、株式会社リクルートキャリア(現・リクルート)で新規サービスの商品企画・事業開発と経験を積み、2018年にウェルネス関連事業の株式会社TENTIALを創業。2023年8月、ビジネス誌『Forbes JAPAN』が、世界を変革する未来のイノベーターの発掘を目的に30歳未満の人物を選出する「Forbes JAPAN 30 UNDER 30」の一人に選ばれた。

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