シニア猫に多い『甲状腺機能亢進症』症状や治療法を解説 一見元気に見えるのが実は危ない

2024-09-01 17:00

「猫と人間と同じ病気になる」と言いますが、「甲状腺機能亢進症」もそのひとつ。そこで今回は、シニア猫に多い「甲状腺機能亢進症」の注意すべき症状から治療法に至るまで、徹底解説いたします!

シニア猫に多い「甲状腺機能亢進症」の症状

診察を受ける猫

代謝に関するホルモンを分泌する甲状腺は、喉仏付近にある小さな臓器です。

原因はまだまだ不明な点が多いですが、甲状腺ホルモンが過剰に放出される「甲状腺機能亢進症」は高齢猫に好発する病気と言われています。アメリカでは、10歳以上の約10%の猫にこの病気があるとされ、警戒されています。

猫が甲状腺機能亢進症になると、どのような症状があらわれるのでしょうか。

そこで今回は、シニア猫に多い「甲状腺機能亢進症」の代表的な症状や治療法、早期発見へと導く注意すべきポイントについて詳しく解説いたします。

よく食べるのに痩せていく

「甲状腺機能亢進症」の症状のひとつとして、『代謝が過剰にアップする』という特徴があります。そのため、食べても食べても痩せていく、という症状が挙げられます。

一見食欲があるように思えるので、年齢の割に食がよく健康的だと誤解してしまうでしょう。

しかし実際には、食事から得たエネルギーがあっという間に消費されているので、外見としては痩せてしまうのです。

よく鳴いて活発になる(攻撃性が上がる)

まるで血気盛んな若い猫のように活発になるのもこの病気の特徴です。

『活動的』を通り越して、もはや攻撃性が増すという点が注意すべきポイントでしょう。興奮気味でよく鳴く、という行動も特徴的です。

これまでの愛猫のお喋りとは明らかに異なる異常性や、怒りっぽい印象が目立つようになった場合は、体調不良の可能性も視野に入れてみてください。

多飲多尿

ガバガバと水を飲んでは大量のおしっこをする、いわゆる『多飲多尿』もまた、この病と密接な関係があります。

というのも、この病気の合併症として「腎不全」があり、腎機能が低下すると多飲多尿の症状があらわれるからです。

呼吸状態が悪くなる

「甲状腺機能亢進症」の最も恐ろしい合併症として、「心筋症」を発症することがあります。

こうなってしまうと、肺水腫や胸水という症状を呈することから、猫が苦しそうな息遣いをするようになってしまいます。

血圧も上がりやすい条件が揃っていることから、非常に危険なサインです。

治療法は『食事』・『投薬』・『手術』

猫の薬

原因こそはっきりしていない部分が多いものの、この病気のリスクとして「ヨウ素」という物質が関与していることがわかっています。

そこで甲状腺機能亢進症の診断がついた場合は、ヨウ素を含まない療法食への切り替えが、第1選択の治療法になります。そこに並行するように、投薬治療も有効とされています。

ただ一筋縄ではいかないのが治療です。療法食は味が好まれなければ食べてもらえず、投薬も飲み薬が苦手な猫は苦戦することが多いでしょう。

よってこれらの治療法が困難な場合、もしくは効果が得られない場合には、手術を行うという手段に出ることもあります。

10歳過ぎたら甲状腺の検査を

診察される猫

マラソンでもしているかの如くエネルギーが燃え尽きてしまう甲状腺機能亢進症。実は血液検査によって、健康状態が「見える化」できるのです。

具体的には『T4』というホルモン値を測定し、上昇していないかを確認します。合わせてエコー検査を実施する場合もあります。

異変に気づいたら速やかに動物病院を受診することで、早期発見につなげることができるでしょう。

余裕があれば、10歳を超えた症状の有無に関係なく血液検査をしてもらうという形でも良いかもしれません。

まとめ

検査を受ける猫

甲状腺機能亢進症は「これをしたら発症する」という習慣がない代わりに、高齢の猫(概ね10歳を過ぎた猫)は皆リスクを抱えています。

元気そうに見えても密かに、そして着実に魔の手は近づいているかもしれません。「ここ最近興奮気味で攻撃性が増してきた」「やたらと水を飲みトイレの回数が増えた」「食べる割には痩せてしまう」などの症状があれば要注意です。

これらのサインにいち早く気づくためには、日頃からのスキンシップと観察が役立ちます。まだ無症状に近いけれど、甲状腺機能亢進症の症状に合致するという場合は検査を実施した方がよいでしょう。シニア期に入ったら、体調や日常生活に変化がなくても、定期的に健康診断をうけるほうがよいでしょう。

将来を悲観することはないですが、年齢的に手術が難しくなるケースは多いでしょう。早期発見につなげるためにも、よく愛猫の行動を見てあげてください。

関連記事

猫が「んー」と鳴く理由と気持ち
猫が「アオーン」と鳴く時の気持ち
猫が口を半開きにする4つの理由
保護猫に愛情をたくさん注いだ結果…大好きなママに見せた『愛おしすぎる姿』が9万8000再生「見てるだけで幸せ」「ほんとに天使」
猫が撫でてほしい時にする6つの仕草

  1. イタリアが中国に勝ち3位、完全アウェーの中でアントロポーバが26得点の大暴れ【ネーションズリーグ】
  2. 性的少数者のパレードに車突っ込み1人死亡16人負傷 刃物によるけが人の情報も ドイツ・ベルリン 容疑者は逃走中 イスラム主義コミュニティと関わりか
  3. 「紛争を凍結すべき」 カザフスタン大統領が同盟国ロシアに提言 ウクライナ侵攻めぐり プーチン大統領との会談で
  4. 「盆ジョヴィ」に鬼滅や「Get Wild」も…アニソンやロックで踊る!全国に広がる“都市型盆踊り”【Nスタ】
  5. カピバラの「スイカの早食い競争」 全国5つの動物園が共同で 伊豆シャボテン動物公園からは1歳オス「ブドウ」が参加 結果は…
  6. 恒例の「ウリ封じ」「土用の丑の日」福岡・筑紫野市の武蔵寺で1350年続く伝統行事 300個のウリ用意 願いが込められたウリは1年間境内に埋められる
  7. 家電のプロ100人がオススメする夏の最新“涼やか家電”!「VIVANT」ドラムが体当たり調査
  8. 「爆発がバンバンって」店舗兼住宅で火事 住人とみられる60代の女性が心肺停止で搬送され死亡 30代~80代男女3人がけが 東京・大田区
  9. タイミングと距離を見計らって・・イヌがプールフロートに飛び移った!!【アメリカ・動画】
  10. フランス・スペインので大規模山火事の延焼続く フランス25万人超が避難 スペイン約10万人が避難または自宅待機の対象に
  1. 【 役満ボディ・岡田紗佳 】〝国士無双よりも嬉しい〟CDデビュー 歌の自信は「跳満」級 〝麻雀を知らない人に口ずさんでほしい〟
  2. もはや店レベル!令和の絶品レトルトカレー7品を一般家庭が忖度なしで食べ比べ!1位に輝いたのは意外な商品!【それスタ】
  3. 回転寿司3番勝負・第2弾!人気のネタ対決マグロVSサーモン 軍艦やサイドメニューの甘い派しょっぱい派など かっぱ寿司で調査【それスタ】
  4. 外国人が絶賛する「日本のカップ麺」。日本独自の味わいと世界初の製造技術に驚きの連続!あばれる君とドイツ人も大興奮!【それスタ】
  5. 横浜が県史上初4季連続甲子園出場!エース織田翔希が1失点完投 9回衝撃の自己最速タイ157km 打線は二桁得点で桐光学園下す
  6. 「3人が流されている」海岸で親子含む3人の水難事故 父親(56)死亡 小6息子(11)と義兄(55)は軽傷 「離岸流」が発生しやすい状況 茨城・鹿嶋市 武井釜海岸
  7. 【 影山優佳 】弾ける表情連発「みんないま何してるのー?」 フォロワーから返信続々 日常の一コマ集まる
  8. 【 広末涼子 】 バースデーライブ終えファンへ深い感謝「大切なみんなに支えられている、と改めて実感させていただいた3日間でした」
  9. 「こんなに感動するとは」地元・奈良は祝賀ムード 「飛鳥・藤原の宮都」世界文化遺産に登録決定に… 百貨店では「鏡開き」で祝杯
  10. 猫好きにはたまらない『猫にまつわる聖地』8選 猫島や神社など魅力あふれる名所をご紹介
  11. 犬が『急に甘えてくる』3つの理由 愛犬が飼い主から離れたがらない心理や注意点まで
  12. 【 山口智充 】沖縄弾丸トラベル〝アロハシャツ→アメリカンダイナー→タコライス〟好きなもの満載で充実の笑顔