全国的にコメが品薄となっていることを背景に、この秋に収穫を迎える新米の価格が値上がりしそうです。コメの流通価格の基準になる「概算金」が、主要な“コメどころ”で最大4割程度、引き上げられることがわかりました。
【動画】コメの流通価格の基準「概算金」最大4割程度上昇 全国的な“コメの品薄”が背景に
JAグループがこの秋、コメを集荷する際に農家に支払う「概算金」は、北海道や秋田県などの主要な産地で去年よりおよそ2割から4割引き上げられます。
▼北海道の「ななつぼし」は60キログラムあたり1万6500円と、去年より32%上昇。▼秋田県の「あきたこまち」は1万6800円と、およそ39%上昇しました。
JAグループによりますと、▼長引く円安などを背景に肥料など生産コストの上昇したほか、▼地震や台風に備えた買い込み需要が増えたことが、引き上げの主な理由です。
また、コメの店頭価格について大手スーパーのイトーヨーカドーでは「コメは現在も不足気味であり、今後、新米の店頭価格は昨年より上昇する可能性が高い」としています。