「著しく過小評価」セブン&アイHDがカナダのクシュタール社の“買収提案”に「賛同せず」方針表明

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-09-06 18:28

実現すれば過去最大の規模になる海外企業による買収提案。セブン&アイはきょう、カナダ企業の提案が「著しく過小評価」だとして、賛同しない方針を表明しました。

【動画】「著しく過小評価」セブン&アイHDがカナダのクシュタール社の“買収提案”に「賛同せず」方針表明

午前9時前。セブン&アイが一つの文書を公開しました。

セブン&アイの書簡
「潜在的な株主価値の短中期的な実現について、著しく過小評価している」

これは巨額の買収を提案してきたカナダのクシュタール社への回答。

世界31の国や地域で「サークルK」などを展開するクシュタールは、ガソリンなどの「燃料販売」が主力です。脱炭素の流れのなか、「食」に強みをもつセブンをターゲットに定めたとみられる買収提案の存在が明らかになったのは先月なかごろ。

そのとき関係者の一人はJNNの取材にこうつぶやいていました。

セブン&アイ 関係者
「なめられた提案だ」

きょうの文書でもセブンは、▼企業価値が正当に評価されたものではなく、▼買収にむけた課題の具体的な検討も足りないと強く反発。

買収金額も提案時の為替レートで6兆円程度と、セブンの時価総額をわずかに上回る額でしかなかったことも明らかにしたのです。そして…

「提案には賛同しかねます」

一方のクシュタール、文書の公表からさかのぼること12時間、買収に自信をのぞかせてました。

カナダ クシュタール社(きのう)
「必要であれば、より巨額の提案もできる。私たちには支援してくれる強力な銀行やパートナーもいる」

両社の溝が大きいなか、買収提案の行方について専門家は…

桃山学院大学 経営学部 小嶌正稔 教授
「少なくともクシュタールにすれば、これでセブンを諦めるわけにはいかない。十分な検証をしたうえで、再提案をしてくると思う」

経営の効率性をめぐる批判も強い巨大流通グループ「セブン&アイ」。プレッシャーのなかでの舵取りが続きそうです。

  1. パリ五輪出場のウガンダ女子選手が死亡 元交際相手に火をつけられ重度のやけど 東アフリカではパートナーの暴行による女性アスリート死亡相次ぐ
  2. アメリカ 8月雇用統計 就業者数+14万2000人も市場予想下回る、失業率は改善
  3. 車いすテニス・上地結衣、シングルスで金メダル!逆転で世界1位破り、日本女子史上初・単複2冠の快挙【パリパラリンピック】
  4. 「氷肌玉骨」とはどんな意味?どのような人を指す言葉?
  5. コメ不足で…ご飯大盛り・おかわり無料中止も 味噌や“酒”、米菓にも影響【Nスタ解説】
  6. 【訃報】俳優・二神光さん(33)死去 所属事務所が発表 「西郷どん」「相棒」などに出演 5日にバイク事故
  7. 「これがいるにゃ」お店でご飯をリクエストするボロボロな野良猫…心優しい女性と出会い幸せに♡
  8. トヨタ 2026年のEV世界生産100万台程度に EV市場の成長が世界的に“鈍化”
  9. 斎藤知事「(告発文)しっかり調査するよう指示」 “パワハラ・おねだり疑惑”2回目の証人尋問で語ったことは?【Nスタ解説】
  10. “子どもも気を遣う”コメ不足 食卓やイベントにも影響 「すでに落ち着いている」店舗も…不足解消いつ?【Nスタ解説】
  11. 自民・小林鷹之前経済安保担当相、安倍元総理の墓所を訪問「安倍総理が国作りにかけていた思いを受け止めて総裁選に挑戦していきたい」
  12. 「きょう人を殺したくなった」20代女性が包丁で切りつけられる犯行の一部始終 中国籍男が傷害の疑いで現行犯逮捕 東京・渋谷区
×