■陸上 ダイヤモンドリーグ・ファイナル ブリュッセル大会・2日目(日本時間15日・ベルギー)
世界の強豪が集うダイヤモンドリーグ(DL)の成績上位者のみが出場できるファイナル。女子5000mに田中希実(25、New Balance)が出場し、今季ベストとなる14分31秒88で6位に入った。
2年連続でファイナル出場となった田中。昨年9月のDLブリュッセル大会5000mで14分29秒18の日本新記録をマークし、3位に入った思い出の地でのレースに挑んだ。
レース序盤は8番手辺りにつけた田中だが、2600m通過時点で最後尾に下がる。先頭はケニアとエチオピアのアフリカ勢が引っ張る展開となり、3400mを通過した時点で、田中との差は大きく広がる。それでも後半、田中は順位を上げて6位でフィニッシュした。
今季を振り返り「1500m、5000mともにシーズンベストで終えることはできたんですけど、いずれも日本記録は超えられていない」と悔しさを滲ませた田中。「来年は自己ベストを目指したい気持ちはありますし、自己ベストを目指せば決勝も見えてくると思うので、そういう気持ちを世界陸上にぶつけるようにしたい」と日本記録の更新に意欲を見せた。
田中は6日、DLチューリヒ大会で女子5000mに出場し、14分49秒95で7位に入り、来年9月の東京2025世界陸上の参加標準記録(14分50秒00)を突破。田中にとって1500mに続く2種目目の参加標準記録突破となった。
今夏のパリオリンピック™では1500mと5000mに出場。両種目とも決勝に進めなかったが、1500m準決勝で3分59秒70をマーク。3年ぶりに4分を切る快走を見せ、東京2025世界陸上の参加標準記録を突破していた。