普段は可愛らしい表情を見せることが多い愛猫も、時には「ブチ切れ寸前」の状態に陥る瞬間があるでしょう。そして猫が感情を爆発させる前には、何らかの行動やボディーランゲージを通じてサインを示すこともあります。では、猫が示す「ブチ切れ直前」のサインとはどのようなものなのでしょうか。
猫が「ブチ切れ直前」のサイン5つとは?
まずは、猫が怒りやストレスを感じているときに見られる代表的なサインについて理解しましょう。
猫は非常に感情豊かな動物で、怒りが限界に達する前には次のようないくつかの特定の行動を示します。
1.しっぽを激しく振る
猫がしっぽを激しく左右に振り始めたときは、注意が必要です。
猫のしっぽは感情のバロメーターのような役割を果たしており、激しい尾の動きは不快感や怒りを示すことが多いです。
この動きは、「いい加減にしろ。俺はイライラしているんだ」といった気持ちを伝えるサインだと思ってください。
犬の場合は「嬉しい」気持ちを示すしっぽの動きですが、猫の場合は真逆の意味を持つのですね。
普段はしっぽをまっすぐ、もしくはユラユラ穏やかに動かしている猫が、突然素早く強い動きを見せ始めた場合、猫の機嫌に注意してみましょう。
2.耳を後ろに倒す
猫が怒りや恐怖を感じると、耳をピンと後ろに倒します。いわゆる「イカ耳」の状態です。
これも典型的な「ブチ切れ寸前」のサイン。猫が警戒している状態であることを示しており、外部からの刺激が強すぎる場合に見られます。
たとえば飼い主からの嫌がらせ、ほかの猫とのケンカ勃発前、そのほか猫が嫌いなことなど。
耳が後ろに倒れているときは、猫に刺激を与えないようにすることが重要です。
3.体を低くしてにらみつける
猫が体を低くして、じっと相手を見つめる行動は、恐怖を感じている可能性が高い状態です。
猫がこのような姿勢をとるのは、自分を小さくさせて身を守ろうとしているため。下手に手を出すと防衛的な意味で攻撃することがあります。
4.低い唸り声やシャーといった威嚇音
猫が低く唸ったり、「シャー」と声をあげて威嚇するのは、非常に明確な警告サインです。
この行動は、猫が「これ以上近づかないで」というメッセージを送っている状態で、飼い主や他の動物がその警告を無視すると、実際に攻撃に転じる可能性が高まります。
瞳孔が大きく開いていたり、明らかに「これ以上近くによるな」という態度をするので、猫初心者の人でも「あ、やばいかも」と本能的に気づくことでしょう…。
5.毛が逆立つ
猫が体中の毛を逆立てているとき、これは強い「警戒」感情のあらわれです。特に驚いたり、恐怖や怒りを感じた際に見られます。
これは体を大きくみせて、相手を威嚇する意味をもちます。同時に背中を大きく丸めて、より体を大きく見せようとする様子もみられることも。
この状態は猫の「戦闘モード」であり、手を出さないのが賢明です。
猫がブチ切れ直前のときの正しい対処法
猫が「ブチ切れ寸前」のサインを見せたときは、 猫の感情が爆発する前に適切な対応を取って、攻撃やさらなるストレスを防ぎましょう。
距離を取る
猫がイライラしているときは、まず第一に距離を取ることが大切です。
無理に近づいたり、触れようとすると、猫が攻撃的になる可能性が高まります。冷静に一歩引き、猫が自ら落ち着ける時間を守りましょう。
環境を整える
猫が安心できる環境を整えることも重要です。
静かな場所に誘導したり、リラックスできるアイテム(お気に入りのおもちゃやタオルなど)を用意してあげると良いでしょう。
猫は環境の変化に敏感で、騒がしい場所やストレスがかかる状況では感情が不安定になりやすいです。
無理に触れない
怒っている猫に無理に触れたり、抱きしめようとすることは避けましょう。
良かれと思ってとった行動だとしても、感情が爆発する引き金となることもあります。猫が自分から近寄ってくるまで待つのが得策です。
クールダウンのため時間を与える
猫がブチ切れ寸前の状態から落ち着くには時間が必要です。
無理に急かしたりせず、猫が自らのペースで感情を整理できるように、ゆっくりと見守ることが大切です。
まとめ
猫が「ブチ切れ直前」のサインを示す際の行動には、尾を振る、耳を倒す、体を低くしてにらむ、唸り声をあげる、毛を逆立てるといったものがあります。
飼い主はこれらのサインを見逃さず、猫が感情を爆発させる前に適切な対応を取ることが大切です。
猫の感情を理解し信頼関係を深められたら、猫との生活がより楽しく充実したものにできるでしょう。
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