ドジャースは5戦で3勝先取の地区シリーズ(6日~)に挑み、ダルビッシュ有(38)、松井裕樹(28)が所属するパドレスと対戦。初戦は山本由伸(26)が先発する。
試合が行われるドジャー・スタジアムで4日、公開練習が行われ、大谷翔平(30)は全体練習には参加しなかったが、練習試合に出場。報道陣に公開された2打席の内容は二ゴロ、空振り三振だった。
この日の会見で、アンドリュー・フリードマン編成本部長は第2戦とされていた山本の先発日を第1戦にすると発表し、1戦に予定されていたJ.フラハティ(28)を2戦へと変更した。
その理由を編成本部長は「ブルペンの起用状況次第で5戦目の投手起用に柔軟性が生まれる」と説明。第5戦までを見据え、山本が中5日、フラハティが中4日でともに回れることを考慮し、ダブルスタンバイを示唆した。
その山本はブルペンで35球の投球練習を行い、全球種を織り交ぜ、熱のこもったピッチングで調整した。
フリードマン編成本部長は今季の大谷の歴史的活躍について聞かれると「信じられないほどの集中力を感じる。10月の舞台で彼を見るのが本当に楽しみ。ファンの皆さんもそうだと思う。世界中のファンの皆さんがこれを見る機会を得られるのが楽しみ。彼は今この瞬間を本当に楽しみにしていると思う」と、目を輝かせながら語った。
さらに「彼が上手くやってくれると確信している。今季は明らかに終盤で活躍した。2023年のワールドベースボールクラシックで彼を見て、特に9回を見て鳥肌が立った」と話し、今季のプレーを振り返りながら改めてWBCの名シーンに触れた。
ドジャースは2013年から2023年まで11年連続でプレーオフ進出も、世界一に輝いたのは新型コロナの影響による短縮シーズンの2020年のみ。
直近では2年連続でこの地区シリーズで敗退しており、昨年はダイヤモンドバックスに3連敗を喫して涙を呑んだ。今年は新たに加わった大谷と山本の活躍に期待が高まり、フルシーズンとしては、1988年以来のワールドシリーズ制覇を狙う。