これから猫と一緒に暮らしたいと考えている方は、猫との暮らしで生活が激変してしまうのではないかと心配しているかもしれません。筆者は、突然降って湧いたようなことから猫との暮らしが始まり、猫飼いになりました。たいした覚悟もできていなかったのですが、猫たちがしっかりと飼い主の生活に合わせてくれるようになったため、なんとかなりました。猫の習性と筆者の経験を基に、猫飼いさんと愛猫の「毎日のルーティン」をご紹介します。
起床〜出勤
大抵の場合、飼い主さんの朝は飼い猫たちに起こされるところから始まります。猫は保守的な動物で、どんなに飼い主さんが不規則な生活をしていても、朝食の時間になると飼い主さんをあの手この手で起こそうとするのです。
一度目覚めたら、猫飼いにぼーっとしている暇はありません。猫たちに朝食と、昼間(留守中)の食事(ドライフード)を出し、飲み水を交換します。猫たちが食事をしている間に猫のトイレを掃除し、新しい猫砂の補充やトイレシーツの交換を行います。
飼い主さんが朝食にありつける頃には、猫たちはまったりとグルーミングをしながら食後のまどろみを楽しんでいることでしょう。
自分と猫たちの朝食の後片付けをし、バタバタと着替えをしたら、猫たちに「行ってきまーす!」と声をかけながら家を出ます。家の前の道路を歩く姿を見送っているのかいないのか、窓辺では猫たちが外を眺めています。
出勤〜帰宅
飼い主さんが帰宅するまでの間は、猫たちの自由タイムです。お腹がすけば、昼間用のドライフードを少しずつ食べ、喉が渇けばお水を飲みます。太陽の動きに合わせて、そのときに最も居心地の良い場所でうつらうつらとまどろみながら過ごします。
ただし、留守中はほぼ寝てばかりというわけでもないようで、窓から外を眺めたり、同居猫同士で遊んだり、剥がれかけている壁紙を見つけて必死に剥がしたりと、適当に楽しみながら過ごしているようです。
帰宅〜食事
毎日ほぼ同じ時間に帰宅する飼い主さんの場合は、猫たちが揃ってお出迎えをしてくれるかもしれません。帰宅時間が不規則な筆者の場合は、3匹いる猫たちの、誰か1匹は玄関まで迎えにきてくれましたが、残りの2匹は部屋の奥から「おかえり!」と声をかけてくれるだけでした。
帰宅した飼い主さんは素早く部屋着に着替え、昼間用に出しておいたドライフードを片付けます。そして猫に夕飯を出し、再び飲み水を交換します。猫たちの食事中にトイレを掃除し、ようやく自分の食事です。
食事〜就寝
飼い主の食事も終わると、しばらくはまったりとした時間を過ごせます。居間で猫と一緒にくつろぎながら、テレビを見たり音楽を聞いたり本を読んだりして過ごします。
面白いことに、この時間帯は飼い主さんの行くところに猫たちもついてくるという、集団行動タイムになります。少なくとも筆者宅では、必ず筆者の視界の中に猫たちがいるような状況が自然にできていました。
寛いでいる猫たちにブラッシングをしたり爪を切ったり歯を磨いたりというケアを行うのもこの時間帯です。猫たちの様子を見ながら、その時々に必要なケアを焦らずゆったりとした気持ちで、しかし手際よく行なっていきます。
筆者宅では、寝る前の最後の行事が猫じゃらしでの狩ごっこでした。年齢を重ねるとだんだん体力がなくなっていくので時間が短くなっていきます。しかし若い頃は、ここでしっかりと遊んでおかないと、真夜中に大運動会をして寝ている筆者のお腹にダイブする猫たちが続出するため、体力を発散させていました。
後から知ったのですが、狩ごっこは食事の前にする方が良いのだそうです。これから猫飼いになる方は、最初から夕食前に遊びの時間を作るようにした方が良いかもしれません。狩りをして獲物を射止めた達成感と共に食事を食べることで、猫の習性にも適ったルーティンになるはずです。
就寝〜起床
筆者宅では、3匹の猫たちも皆一緒に筆者の布団の中で寝ていました。筆者が布団に入ると、猫たちも暑ければ布団の上、寒ければ布団の中に潜って、一緒に寝ました。
ただし、飼い主さんが寝ている間中ずっと猫たちも寝ているというわけではありません。寝る前の運動が足りずにエネルギーが有り余っているときには、夜明けの3〜4時になると、大運動会を始めます。薄明薄暮性の猫の習性で、この時間になると目が爛々として元気になるのです。
飼い主さんが寝ている間、猫たちは寝たり遊んだりと好き勝手に過ごしながら、飼い主さんを起こす時間になるのを虎視眈々と待っています。
まとめ
筆者は一般的な会社員でしたので、平日と休日とでは、生活スタイルが全く異なりました。猫と一緒に暮らすようになって最も苦しかったのが、休日の朝です。いつも通りの時間になると起こされますので、一旦起きて朝のルーティンをこなした後、二度寝をするというのが休日のルーティンでした。
猫は、「少量の食事を複数回に分けて食べる」、「飲みたいときに新鮮な水を飲む」、「トイレが汚れているとトイレではないところに排泄する」、「昼間も寝ているだけではなく窓の外を眺めて楽しんでいる」、「夕方と明け方の薄暗い時間帯になると活気付く」といった習性を持っています。
これらを理解し、適うような環境を整えてあげることができれば、あとは飼い主さんと一緒に暮らしているうちに、自然と飼い主さんの生活スタイルに合わせてくれるようになります。
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