■MLB ワールドシリーズ第4戦 ヤンキース 11ー4 ドジャース(日本時間30日 ニューヨーク、ヤンキー・スタジアム)
ワールドシリーズ開幕から3連敗で後がないヤンキースは、第4戦でドジャースを下し同シリーズ初白星を挙げた。
若手のA.ボルピー(23)が逆転の満塁弾を放つなど、一発攻勢の11得点で大勝を収めた。リーグ本塁打王の主砲A.ジャッジ(32)は8回に3戦ぶり安打のタイムリーで、ダメ押しの追加点をマークした。
WSでは初戦から3連敗でその後4連勝した例は過去にないが、まずは1勝3敗で踏みとどまり、15年ぶりの世界一へ望みをつないだ。
試合は1回にドジャースがF.フリーマンが先制の2ランを放ち、開幕戦から衝撃の4戦連発。ブレーブス時代の2021年WS(第5戦)から続けて6戦連発となり、WS新記録をマークした。
ヤンキースは2回、四球とヒットで1死二・三塁とすると9番・A.バーデューゴ(28)の内野ゴロで1点を返し、1-2と1点差に。さらに3回、1死でジャッジが右手首付近の死球で出塁すると、ヒットとG.スタントン(34)の四球で2死満塁のチャンスに。ここで“ジーターの後継者”と言われる若手ボルピーが値千金の満塁ホームランを放ち、ヤンキースタジアムは大歓声。5-2と試合をひっくり返した。
ドジャースが5回にW.スミスのソロ本塁打と内野ゴロ間の得点で1点差に迫ったが、ヤンキースは6回、先頭の8番・A.ウェルズ(25)がライトスタンドへポストシーズン2号となる貴重なソロ本塁打で6ー4。
逃げ切りたいヤンキースは7回、4番手のM.ライターJr(33)が1死二塁で大谷翔平を徹底的なスプリット攻めで空振り三振に。ここでベンチは守護神のL.ウィーバー(31)をマウンドへ。ウィーバーはM.ベッツも空振り三振、8回も4戦連発の好調フリーマンを打ち取ると、T.ヘルナンデス、M.マンシーを2者連続空振り三振で3者凡退。ニューヨークファンも守護神の快投に大歓声。
打線は8回に1番・G.トーレス(27)が3ランを放つなど10-4。ここまでWS3戦で12打数1安打と不振が続いていたジャッジにもタイムリーが飛び出し、14打席ぶり安打で11-4と突き放す。9回はT.メイザ(32)が締め、ヤンキースは同シリーズ初白星を手にした。