中国空軍とロシア空軍が日本海で合同パトロールを行いました。両軍による合同パトロールは今年7月以来です。
中国国防省によりますと、中国とロシアの空軍は29日、日本海で合同パトロールを実施しました。中国軍によりますと、「殲16」戦闘機と「H-6N」爆撃機が参加し、目的は「両軍の行動能力を検証し、強化するため」としています。
中国とロシアの空軍は今年7月に北太平洋のアメリカ・アラスカ州に近いベーリング海上空で合同パトロールを行い、アメリカとカナダの空軍がスクランブル対応をしています。
中国国防省によりますと、今回のパトロールは2019年以降、9回目になるということです。
中国とロシアは合同パトロールのほか、9月には日本海とオホーツク海で合同軍事演習を行ったほか、先月、北京を訪問したロシアのベロウソフ国防相は董軍国防相と会談し、軍事面での協力を強化することを確認するなど連携を強めています。
今回のパトロールも日本やアメリカをけん制する狙いがあるものとみられます。
一方、韓国軍は29日午前9時35分から午後1時53分までの間に、中国の軍用機5機とロシアの軍用機6機が順次、韓国の防空識別圏に侵入したと明らかにしました。
領空侵犯はなかったものの、韓国空軍は戦闘機を出動させ、偶発的な状況に備えた「戦術措置を実施した」と説明しています。