国会では、きのうに続き代表質問が行われましたが、争点の1つ、企業・団体献金をめぐる石破総理の答弁に野党が苦言を呈す場面も見られました。
【動画】「不適切にもほどがある」立憲・辻元清美代表代行 企業・団体献金めぐる石破茂総理の答弁姿勢に野党が苦言
石破総理の所信表明に対する各党による代表質問2日目。
野党はきのうに続き、「企業・団体献金」の禁止を石破総理に迫りました。
日本維新の会 前原誠司 共同代表
「政治改革の本丸は企業・団体献金の禁止です。(自民党側に)大企業が何千万円もの献金を毎年行っています。これだけのお金を出して、何の見返りも求めないなど、あるはずがありません」
石破総理
「我が党としては企業・団体献金自体が不適切とは考えておりません」
参議院では、立憲民主党の辻元代表代行がきのうの総理の答弁姿勢に苦言も呈しました。
立憲民主党 辻元清美 代表代行
「企業・団体献金のことを質問された答弁で、何か、むっとして答弁されたように見えるんですよね」
きのうの総理の答弁について辻元氏は…
立憲民主党 辻元清美 代表代行
「答弁、むっとして答える。これこそですね、『ふてほど』『不適切にもほどがある』んじゃないですか。きょうは総理、ぜひ爽やかにお答えいただきたい」
石破総理
「最高裁判決でも認められている企業の政治活動の自由にかかわることでもあることから、必要性、相当性をよく議論する必要があるものと考えております」
「企業・団体献金」が大きな争点となる中、自民・公明の両党はけさ、幹部会合を開き、「企業・団体献金」の禁止をめぐり、第三者である有識者の議論もおこなった上で判断していくことで一致しました。
自民党の政治改革原案によると「政治資金委員会」を国会内に設置する方針ですが、自民党内からは…
閣僚経験者
「企業・団体献金をやめるなら、立憲や国民民主の労働組合との付き合いだってダメだろ」
一方、企業・団体献金をめぐっては、野党内に足並みの乱れもあらわれ始めています。
立憲民主党 大串博志 代表代行
「国民民主党の皆さんは独自案を出されるということでございましたので、こちらから(共同提出を)呼びかけるということはいたしません」
立憲民主党は企業・団体献金を禁止する法案について、国民民主党との共同提出を断念したと明らかにしました。
各党の党利党略も見え隠れする中、政治の信頼回復に繋がる政治改革の議論はおこなわれるのでしょうか。