16日、俳優・アーティストの松下洸平さんが、初のエッセイ集『フキサチーフ』出版記念トークイベントを開催しました。
【写真を見る】【松下洸平】過去を振り返り「悔しかったことにも“ありがとう”」 エッセイ本で赤裸々書き下ろし「悔しかったことも赤裸々に書くべきだろうなと」
作品は、松下さんが雑誌『ダ・ヴィンチ』で連載していたエッセイに、書き下ろし2篇を加えたもので、松下さんの「素顔の記録、ひたむきに生きる日々」が綴られています。
松下さんは、“カバーの紙質だったり本の紙質も、数えきれない種類の中から選んだ。持って温かみを感じられるような紙質”と、細かなこだわりを熱弁。“(素材を)選ぶのが大変でした。最後、自分が何を選んでいるのかわからなくなってきて。何が違うのかすらわからなくなって(笑)”と、笑いながら制作の苦労を語りました。
内容については、“2021年から連載していたんですけど、読み返すと「あぁ忙しい」ばかり言っていて、「これからもっと忙しくなるぞ、この人」と思って...”と、過去の自分に苦笑い。“その後に待っている「たくさんの出会いと別れ」をまだ知らない自分がそこにいて、不思議な気持ちになりました”と、思いを馳せました。
新たに書き下ろした部分について松下さんは、“楽しかったことだけではなくて、苦しかったことや悲しかったこと、悔しかったことも赤裸々に書くべきだろうなと思って書きました”と心境を吐露。“今だからこそ書けることかなと思いました。ツラさの中にいる時って、思い出したくなかったりすることの方が多い。「あんなこともあったな」って思える自分に、やっとなってきた”と、自分の成長を実感しつつ、“あの頃の自分がいるから、僕はいまここでみなさんとお話しできると思うと、本当に感謝している。悔しかったことに対しても「ありがとう」と思える”と、真摯に語りました。
そんな真剣な表情を見せた松下さん。文章を書く難しさについても語っていましたが、“書きたいものに関しては、すごく上手に書けました”と、お茶目な笑顔で自画自賛していました。
【担当:芸能情報ステーション】