死因は出血性ショックなど　刺し傷の一部は肺や心臓にまで　千葉・柏市の夫婦殺害事件

千葉県柏市で夫婦が刺されて殺害された事件で、刺し傷の一部が肺や心臓にまで達していたことがわかりました。

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この事件は今月18日、柏市高柳の住宅で、不動産会社の代表・渡来敏明さん（59）と妻の礼子さん（59）が殺害され、その直後に、近所の住宅から火が出て、あわせて8棟を全焼したものです。

警察によりますと、司法解剖の結果、夫婦2人の死因は胸や背中を刃物で刺されたことによる出血性ショックなどで、一部の傷が肺や心臓にまで達していたということです。犯人は強い殺意をもって犯行に及んだとみられています。

また、夫婦は家の庭付近で倒れていましたが、その後の捜査関係者への取材で、室内にも血痕が残っていたことがわかりました。夫婦は室内で襲われた後、外に出て倒れたとみられています。

警察はおととい、近所で起きた火事をめぐり、放火の疑いで逮捕状を取った夫婦の知人で職業不詳の酒巻馨容疑者（77）を公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕しましたが、酒巻容疑者は下半身にやけどを負っていて、入院のため釈放されました。

警察は、酒巻容疑者の回復を待ち、放火の疑いで捜査を進めるとともに、夫婦の殺害についても事情を知っているとみて話を聞く方針です。