猫は「飼い主を3日で忘れる」なんて言葉もあるくらい忘れっぽいと言われていますが、本当にそうなのでしょうか。反対に「根に持ちやすい」とも言われたりしていて、物覚えが良いのか悪いのか謎ですよね。今回は、猫の「記憶力」に関する豆知識をご紹介します。
猫の「記憶力」に関する4つの豆知識
1.「短期記憶」に優れている
記憶には大まかに分けると「短期記憶」と「長期記憶」の2種類があります。
短期記憶とは、「一時的に記憶していられる能力」のことで、人間は数秒~数十秒程度だと言われています。
しかし、猫の短期記憶は数分~数十分と人間よりも長い時間記憶していられることが実験で明らかになっているようです。
そのなかでも猫にとって印象の強い出来事は、ポジティブ・ネガティブ問わず長期記憶となることもあります。
ただし、猫が覚えていられるのは興味のあることだけなので、関心のないことはすぐに忘れてしまいます。そのため、猫は「忘れっぽい」というイメージがあるのかもしれません。
2.嫌なことは覚えている
猫が「根に持ちやすい」と言われる理由は、嫌な出来事を記憶する能力が優れているからです。
主に「痛み」「恐怖」「驚き」といった感情を抱いた出来事はよく覚えているようで、動物病院へ行くときや、爪切りやお風呂など猫にとって不快なことが起こる前に逃げたり隠れたりする猫も多いのではないでしょうか。
これは、場所や行為に嫌な思い出があるために危機感を覚えて回避しようとしているのです。
嫌なことを強く記憶しているのは、野性時代の名残りだと言われています。生き残るための危機回避能力のひとつなので、本能的な行動だと言えるでしょう。
3.言葉も覚えられる
猫は自分の名前や「ご飯」などの簡単な単語であれば、覚えることができると言われています。
言葉の意味を覚えているわけではなく、言葉とそのあとの行動を記憶して反応しているようです。
「おやつ」や「おもちゃ」などに反応するのは、言葉の後に美味しいものが食べられたり、遊んでもらえたりすることを記憶しているからなんですね。
反対に「病院」などの単語もしっかり記憶するので、猫にとってネガティブな出来事が起こる前に特定の単語を使っていると「これから嫌なことが起こる」と学習してしまいます。
猫は意外と私たちの言葉を聞いて記憶しているので、逃げ出してしまわないように特定の言葉を使わないようにするなど工夫するようにしましょう。
4.思い出も持っている
猫は学習能力が高いため、印象に残った出来事や愛情を持っている人に対しての記憶は長く持つことができます。
我が家の猫たちは、ご飯のある棚やおやつの袋の音などを覚えているため、その場所に近づいたり袋の音がしたりすると反応して騒ぎ出します。
飼い主の行動を覚えていて、良いことが起こることを期待しているのがわかりますよね。
また、苦手な人のことも覚えているようで、その人が来ると警戒して隠れてしまうこともあります。
年に1、2回程度しか来ないのにしっかり覚えているので、猫の中で悪い思い出として記憶されていることがわかります。
猫は飼い主のことを忘れてしまう?
「猫は飼い主のことを3日で忘れる」なんて言葉もあるようですが、猫が飼い主を忘れるかどうかは「期間」と「関係性」で異なります。
猫との信頼関係がまだ築けていないのであれば、猫からの関心が低いためすぐに忘れられてしまうかもしれません。
反対にしっかりと信頼関係を築けているのであれば、2年程度は会わなくても覚えていられると言われています。
そのため、急な出張や入院などで家を開けなければいけない状況になったとしても、忘れられる可能性は低いので安心してください。
ただし、猫とのコミュニケーションを取る時間をしっかり作らなければ、猫からの信頼度は下がってしまいます。
関心が薄れていくと記憶も薄れていく可能性があるので、愛猫と過ごす時間を大切にするようにしてくださいね。
まとめ
猫の記憶力は決して悪くはありません。しかし、関心がある・ないで覚えていることに差は出てきます。
嫌なことに関しての記憶力が優れているので、なるべく楽しいと思える記憶を積み重ねていけるようにしていきましょうね。
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