市役所の職員などを装って茨城県在住の女性をだまし、詐欺グループの銀行口座に現金50万円を振り込ませたうえ、引き出したとして、タイに逃亡していたグループのかけ子の男が逮捕されました。
電子計算機使用詐欺などの疑いで逮捕されたのは、住居・職業不詳の鈴木康治容疑者(33)です。
鈴木容疑者は仲間と共謀し、2022年5月、茨城県の女性(当時68)に市役所の職員などを装って「介護保険料の還付を受けられる」などとうその電話をかけ、現金およそ50万円を詐欺グループの銀行口座に振り込ませたうえ、ATMから引き出して盗んだ疑いがもたれています。
警視庁によりますと、鈴木容疑者はグループのかけ子で、犯行後、タイに逃亡していましたが、きのう帰国した際、羽田空港で逮捕されました。
このグループではすでに10人が逮捕されていて、2022年3月から6月にかけ、全国の30都道府県で百数十件の被害があり、被害総額はおよそ1億円にのぼるとみられています。
鈴木容疑者は取り調べに対し、「弁護士と相談して決めます」と認否を留保しています。