気象庁の新しい長官に、きょう付で野村竜一氏が就任し、「線状降水帯の予測の精度向上が第一優先」と抱負を述べました。
野村氏はこれまで気象防災監を務めていましたが、前長官の森隆志氏の退任に伴い、きょう付で長官に就任しました。
午後に行われた記者会見で、野村新長官は「線状降水帯の予測精度向上を第一優先に、他にも台風や地震、噴火予測などの精度向上にも努めたい」としたうえで、「気象庁は、社会の多くの人が活動するための、いわば“黒子”。ないと大変だが、あるときには気づかれないような、水や空気のような役目を果たしていきたい」との抱負を述べました。
また、阪神淡路大震災から30年の節目の日に長官就任となったことに触れ、「特別な意味を感じる。阪神淡路大震災は、気象庁が防災の世界でイニシアチブを取ろうと気持ちが切り替わったきっかけだったと思う」と述べました。