日本維新の会が、参議院選挙での候補者一本化に向け野党各党に賛同を呼びかけている「予備選実施案」について、共産党の小池書記局長は「受けることはできない」と維新側に回答したことを明らかにしました。
維新が提唱する「予備選実施案」は、参院選の32ある1人区で野党候補を一本化し、与党と野党候補による直接対決の構図に持ち込むことを狙いとしていて、立憲民主党など野党各党に賛同を呼び掛けています。
共産党 小池書記局長
「憲法という国の根幹に関わる問題で、全く正反対の主張を、政策を持っている政党が消極的なものだとはいえ選挙協力を行うことは、国民的な合意が得られるものではないんではないかと。せっかくの申し出ですが、受けることはできないとお答えした」
共産党の小池書記局長は27日の会見で、維新の提案は事実上の選挙協力にあたるとして提案を拒否したことを明らかにしました。
今後の維新との連携について「様々な法案を共同提出したり予算委員会での論戦に臨んでいくうえでは共闘する」と述べる一方、参院選に向けての連携については「野党で一致して戦っていく方向に持っていけるように努力したいが、維新はなかなかその対象にはならない」との考えを示しました。