『子猫』に起こりやすい病気・ケガ6選 見落としたくない不調のサインも
子猫は免疫力が弱いため病気にかかりやすく、体力もあまりないので病気の回復にも時間がかかります。よって病気の早期発見、早期治療が重要です。この記事では子猫がなりやすい病気や怪我の種類とその時の症状をご紹介します。
︎子猫に多い病気・ケガ6選

1.猫風邪(上部呼吸器感染症)
猫に鼻水や目やに、涙、くしゃみなど、いわゆる風邪のような症状が認められる病気の総称です。猫風邪は、ウイルス、細菌、クラミジアなど、たくさんの原因がありますが、特に猫ヘルペスウイルスと猫カリシウイルスの関与が大きいとされています。
猫ヘルペスウイルスと猫カリシウイルス感染症は、3種混合ワクチンに含まれていますので、接種することで発症の程度を抑えたり、重度の感染を抑えることが可能です。
ただし、このワクチンは発症を予防するものであり、感染を予防するワクチンではないため、注意が必要です。
特にまだ免疫力の弱い子猫は感染すると重症化することもあるため、屋内飼育を徹底するなど、感染している猫との接触がないように気をつけましょう。
2.猫伝染性腹膜炎(FIP)
FIPは子猫に多い病気で、最も治療の難しい病気の一つです。子猫が飼い主の家にやって来てようやく家族の一員になったところで発症し、進行が早い子の場合、発症からすぐに亡くなってしまう場合もあるような、とても辛く悲しい病気です。
この病気は、体内で腸コロナウイルスがFIPウイルスに突然変異することによって起きます。
変異前の腸コロナウイルスは、ほとんどの猫の生活環境に蔓延しており、感染した猫の唾液・鼻水・糞便・尿などで容易に感染します。
腸コロナウイルスは比較的弱いウイルスで9割は無症状で腸管にとどまっていますが、1才以下で約1割の腸コロナウイルスがFIPウイルスに突然変異する可能性があり、もしも発症した場合は非常に毒性が強く死に至ることもあります。
最初に気がつく症状としては、なんとなく元気がない、食欲がない、体重が増えない、お腹が張っている気がするなどです。
今までFIPは治療法のない病気でしたが、ここ数年で治療薬が普及し、完治を目指せる可能性も出てきています。
FIPの発症にはストレスも関与していると考えられていることから、ストレスの少ない生活環境を整えると共に、FIPの初期症状を把握しておきましょう。
3.内部寄生虫症
子猫は幼齢であることや母猫との接触が非常に密であることから、寄生虫のなかでも、特に回虫に感染しやすいです。
症状としては、下痢、血便、体重減少、腹部膨満、呼吸促迫などがあります。感染源として、感染した猫の排泄物や汚染された土、子猫では感染した母猫の母乳からも感染することがあります。
お家でできる予防法としては、糞便をすぐに処分する事が大切です。
4.誤食

体が小さい子猫では、腸の太さも細く非常に異物が詰まりやすいです。また、猫の好きな紐のおもちゃは特に腸に絡まりやすく、腸がよじれた状態で閉塞してしまうこともあります。腸閉塞という状態になるとすぐに手術で取り除かなくてはなりません。
子猫の届く場所には口に入るものを置かないようにし、おもちゃも丈夫なものを使うようにしましょう。
5.腸重積
腸重積とは、腸管の一部が連続する腸管に引き込まれてしまい、抜けなくなった状態です。
腸重積になると、腸管の血液がせきとめられ、腸管組織が壊死し、最悪の場合亡くなることもある怖い病気です。しかし、症状が初期のうちに発見治療ができれば、完治を目指す事ができます。
初期症状としては、少量の血様の下痢、嘔吐、食欲不振、便を出そうとするが出ない様子などがあるため、これらの症状があればすぐに動物病院を受診するようにしましょう。
6.成長板骨折
子猫の大腿骨の骨端には成長板があり、そこから骨が成長します。 2歳以下の猫では、交通事故や高い場所からの転落などによって、この成長板に骨折が起こりやすくなります。
足を上げる、触ると痛がる、活動性が落ちるなどの症状が出た場合は動物病院を受診するようにしましょう。
予防法としては、屋内飼育を徹底し、万が一子猫が落ちても大丈夫な高さのキャットタワーや家具の配置にすることが有効です。
︎まとめ

猫は体調が悪いのを隠す動物。今回ご紹介した病気の症状の様な目で見て明らかな症状がなくても「なんとなくいつもと様子が違う」という飼い主さんにしか分からない感覚が、病気の早期発見にはとても重要です。
子猫のうちは特に、小さな体調不調でも待つことなく動物病院を受診するようにしましょう。
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