山本由伸、メジャー初の二桁10K「スプリットがすごく自信持って投げられている」2被弾も指揮官「悪い球ではなかった」

■MLB ドジャース 8xー5 タイガース(日本時間29日、ドジャー・スタジアム)
ドジャースの山本由伸(26)がタイガースとの第2戦に先発登板。自己ワーストとなる1試合2被弾を許し5回2失点もメジャー初の二桁10奪三振をマークする好投。チームは延長の末に劇的なサヨナラ勝利で開幕4連勝を飾った。体調不良から戦列に復帰したM.ベッツが8回の1号ソロに続き、延長10回に決勝の3ラン本塁打を放った。
試合後、山本は「ホームランを2本打たれたのと、もうちょっといいピッチングできたかなという感覚はありましたけど、とにかく今日の試合を勝てたというのはすごく良かった」と振り返った。勝利を呼び込んだベッツのサヨナラ3ランについては「本当にさすがだなという感じです」と称賛した。
山本は立ち上がり、1死一、三塁と走者を背負うもツーシーム、スプリットで2者連続の空振り三振で凌いだ。だが0ー0で迎えた2回、1死走者無しからD.ディングラーにスプリットを捉えられ先制弾を許すと、3回には先頭のG.トーレスにソロ本塁打を浴び、0ー2とリードを奪われた。
3回までに2発食らった山本だが、4回、5回はストレート、スプリットを中心に三振の山を築き立て直した。「変化球がすごく良い高さにいっていましたし、途中からはストレートも良いコースに決まりだしたのでよかった。ホームランを2本浴びながら、なんとか最少失点で乗り切れたのは今日の中でよかった点かなと思います」と確かな手応えを口にした。
この試合、スプリットを効果的に使うなど10奪三振を奪った山本。「コントロールの面だったり、その落ち幅というのに自信を持って投げ込めている。多少カウントが悪くなっても、しっかりと腕を振って投げられているので今年は去年と比べるとスプリットがすごく自信を持って投げれている」と1年目と比べ成長を感じているようだ。
本拠地で今季初の登板となった山本は「やっぱり盛り上がりは本当にすごいなと感じますし、その歓声の中でもっともっと良いピッチングができるように頑張りたい」と次回登板に向けて意気込んだ。
指揮官のD.ロバーツ監督(52)は「ヤマモトはよく投げてくれたと思う。本塁打を打たれたが、多くの三振をとっていた。トーレスからも本塁打を打たれたが、あのボールはプレートから外れたいいツーシームだったので、悪い球ではなかった」と評価した。