バンス副大統領の発言を批判 グリーンランド駐留の米軍司令官 解任報道
TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-04-12 07:30

デンマーク自治領・グリーンランドをめぐるアメリカのバンス副大統領の発言を批判した現地駐留のアメリカ軍司令官が解任されたと報じられました。
バンス副大統領は先月、トランプ大統領がアメリカによる所有を主張しているデンマーク自治領のグリーンランドを訪れ、アメリカ軍・ビドフィク宇宙軍基地を視察しました。
バンス氏は基地での演説で、「アメリカが北極でリードしなくてはならない」と主張。デンマーク政府を「グリーンランドの人々を守るために必要な資金を割いていない」と批判しました。
こうしたバンス氏の発言をめぐり、アメリカのニュースメディア「ミリタリードットコム」は10日、基地の司令官を務めるマイヤーズ大佐がバンス氏の訪問から3日後に「バンス副大統領が話した政権の懸念は基地の考えを反映したものではない」などと記した電子メールを基地で働くすべての人に向けて送ったと報じました。
マイヤーズ大佐はこの報道の直後に解任されたとしています。
国防総省は10日、解任の理由について「リーダーとしての能力を信頼できなくなった」とし、「指揮官は職務遂行において、超党派であり続けることが求められる」としています。