SANYがオーストラリア初の水素燃料補給プロジェクトを納入、世界のグリーン・エネルギー拡大の節目となる

2025-05-29 20:00

上海、2025年5月30日 /PRNewswire/ -- SANYは2024年4月、オーストラリアの顧客と戦略的提携を結びました。これは、中国最大の統合型生産・水素燃料補給ステーションを建設した後、SANYが自社の技術を国際市場に売り込む初めてのケースとなりました。今年5月20日、SANYはカスタム開発された200Nm³/hのスキッドマウント式水素製造および燃料補給装置を顧客に正式に納入し、グリーン・エネルギー製品の国際化に向けた大きな一歩を踏み出しました。

最先端技術が高効率水素燃料補給を実現

このプロジェクトでは、業界をリードする柔軟な電気分解水素製造技術を活用し、包括的な制御システムを補完することで、安定した効率的な運用を確保しています。この単一ユニット・システムは、50 MPaと90 MPaでの二段階過給と水素貯蔵を特徴としており、35 MPaの商用車と70 MPaの乗用車の両方の水素燃料補給ニーズを同時に満たすことができます。つまり、貨物輸送でも日常の移動でも、この統合ステーションで車両に迅速かつ安全に燃料を補給できるということです。

国際規格により、安全性と法令遵守を確保した展開を保証

オーストラリア市場へのスムーズな参入を確実にするために、このプロジェクトは生産段階から市場規格に厳密に従っており、Bureau Veritas(BV)とTÜV SÜDによる認証を取得しています。

  • AS 3000 Electrical Safety Certification:オーストラリアの最高基準であるClass 2 に適合しています。
  • ASME/AS1200 Dual Certification:本ユニットの圧力容器は、ASME U3スタンプにより米国およびオーストラリアの両規格の認定を受けています。疲労寿命は20,000サイクルを超えます。
  • SAE J2601 Hydrogen Refueling Protocol Test:本プロジェクトの充填プロトコルは国際充填基準を満たしており、70 MPaの乗用車への水素燃料補給が3分以内に可能です。

厳格な安全性分析に基づく設計主導型開発

SANYは、設計の基本原則に基づいた先進的な開発プロセスを採用しています。開発中、プロジェクト・チームは、PEM水素製造および精製システムと高圧水素燃料補給システムの両方に対して、危険性の特定(HAZID:Hazard Identification)、危険性と操作性の調査(HAZOP:Hazard and Operability Study)、安全度水準(SIL:Safety Integrity Level)、保護層分析(LOPA:Layer of Protection Analysis)など、徹底したリスク評価と管理を実施しました。

これらの分析手法により、早期にリスクを特定できるようになり、安全でインテリジェント、かつ回復力のある水素ソリューションの実現に向けた基盤が築かれます。

先進的なテクノロジー、厳格な安全基準、そして世界的な連携により、オーストラリアにおけるSANYの成功は持続可能な開発に向けた重要な一歩となります。SANYはクリーン・エネルギーに注力しており、風力、太陽光、水素、エネルギー貯蔵、マイクログリッド技術の進歩に取り組んでいます。「SANYは脱炭素化とグリーンな成長への移行を加速し、業界にグリーンの力で貢献しています」とSANY Heavy IndustryのXiang Wenbo会長は述べています。

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