猫の口から『牙が見えている』のはおかしい?考えられる原因と対処法 治療が必要な場合も
「なぜうちの猫は牙が見えているのかしら」と不思議に感じたことのある方はいませんか?一見可愛い猫の牙ですが、実は治療が必要となる場合もあります。この記事では、猫の牙が見えている原因と動物病院を受診する目安についてご紹介します。
︎猫の牙とは

猫が口を閉じている状態で、歯が牙のように飛び出している場合があります。この牙のような歯のことを「犬歯」と言います。
猫の歯には「切歯」「犬歯」「前臼歯」「後臼歯」の4種類の歯があり、その中でも「犬歯」は獲物を仕留めたり、肉を食いちぎったりするための、最も鋭く長い歯です。
犬歯は上下の左右に1本ずつ生えており、計4本あります。
︎牙が見えている原因

牙(犬歯)が口の外に飛び出している場合、その主な原因には以下のようなものがあります。
- もともと犬歯が長い
- 歯並び
- 外傷
- 加齢
- 歯周病
人でも歯の大きさや歯並びには個人差があるように、猫でも歯の大きさや歯並びはそれぞれ個体差があります。
大人の歯に生え変わった時点ですでに牙が見える場合には、特に理由はなく、生まれつきの特徴である場合が多いです。
そうではなく、中高齢に差し掛かってから急に牙が見え始めた場合には、何かしら原因がある場合があります。
例えば、高いところからの転落や交通事故などで歯をぶつけてしまうと、それにより歯が曲がったり、ぐらついたりすることで、犬歯が口の外に出てしまうことがあります。
また、特に外傷がなく中高齢から牙が見え始めた場合には、歯周病などが原因の可能性があります。
猫は歯周病になると、歯を支えている歯槽骨が壊され歯はどんどん口の外へと押し出されて行き、これが原因で歯が長くなったように見えることがあります。
放っておくと痛みからごはんを食べなくなったり、歯が抜けてしまったりすることがあります。
︎動物病院を受診する目安

猫の歯が牙のように出て見えていても、特に何も症状がない場合には、猫の個性として見守って大丈夫でしょう。
しかし、歯がぐらつく、歯が曲がっている、出血がある、口が臭う、歯を痛がっている、歯茎が腫れている、牙が口に刺さって傷ができるなどの症状が見られる場合には、動物病院を受診して適切な治療や処置が必要かもしれません。
猫の抜歯というと可哀想と感じる方もいるかと思いますが、犬猫はフードをほとんど噛まずに丸呑みしていると言われているため、仮に全ての歯を抜歯してもご飯を食べることは問題なくできます。
むしろ歯周病により、ぐらついて腫れのある歯は強い痛みを伴うことが多く、それにより食欲が低下する場合もあるため、重度の歯周病では抜歯を検討しましょう。
︎予防法

牙のように犬歯が見える原因が歯周病にある場合、日々の歯磨きによって防ぐことができます。猫に歯磨きをしたことがないという飼い主さんもいらっしゃるかも知れませんが、猫も人と同じように、できれば毎日歯磨きをする事が理想的です。
まずは口に指が触れることから慣れてもらい、少しずつ歯ブラシを当てていきましょう。歯磨きシートなどでも良いのですが、歯周病予防の観点では歯周ポケットの掃除ができる歯ブラシの利用がおすすめです。
︎まとめ

歯周病は、放置していると歯だけの問題ではなく、心臓病などさまざまな全身疾患につながると言われています。
チャームポイントとも言える猫の牙ですが、痛みや腫れ、臭い、出血など歯周病の症状がある場合には早めに動物病院での治療をしましょう。
高齢になってからの歯周病の治療は、抜歯など全身麻酔が必要な処置にリスクを伴う場合もあるため、猫が若いうちから歯磨きなどで歯周トラブル予防するようにしましょう。
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