犬のブラッシング『絶対NG行為』5選 逆効果となるケアの仕方や正しいお手入れ方法まで

2025-06-18 20:20

ブラッシングは、犬にとって大切なお手入れの一つです。しかし、間違った方法で行うと、さまざまなトラブルにつながるため注意が必要です。この記事では、犬のブラッシングの絶対NG行為と、正しいブラッシング方法についてご紹介します。

犬のブラッシングの絶対NG行為5選

ブラッシングをされるシベリアンハスキー

ブラッシングには、被毛の美しさを保つだけでなく、皮膚の血行を良くし、新陳代謝を促進する効果があります。ブラッシングを怠ると皮膚炎や毛玉の原因になるため、犬種に合った頻度で行うことが大切です。愛犬にブラッシングを行う際は、これからご紹介する絶対NG行為を避けるように注意しましょう。

1.無理やり押さえつける

愛犬が嫌がるからといって、無理やり押さえつけてブラッシングするのは絶対にNGです。無理強いすると愛犬が恐怖心を抱き、ブラッシングを完全に拒否するようになる可能性があります。また、無理強いをする飼い主さんに対して愛犬が不信感を持ち、信頼関係が損なわれることも考えられます。

愛犬がブラッシングを嫌がる場合は、少しずつ慣らすことが大切です。おやつを与えたり、優しく声をかけたりしながら、愛犬のペースに合わせて徐々に慣らしていきましょう。

2.毛玉を無理に引っ張る

ブラッシング中に毛玉を見つけた際、引っ張って取ろうとしてしまいがちですが、これは絶対NG行為です。皮膚ごと引っ張られるため、犬は強い痛みを感じます。その結果、ブラッシングを嫌がるようになることもあります。

毛玉を見つけた場合は、指でほぐしてからスリッカーブラシで整えましょう。頑固な毛玉はハサミで切る方法もありますが、プロに任せたほうが無難です。毎日のブラッシングが、毛玉の予防につながります。

3.合わないブラシを使う

犬用のブラシにはさまざまな種類があり、被毛のタイプによって、適したブラシの種類は異なります。被毛のタイプに合わないブラシを使用した場合、ブラッシングの効果を十分に得られなかったり、犬に不快感や痛みを与えたりする可能性があります。

愛犬の被毛のタイプ(長毛、短毛、ダブルコート、シングルコートなど)に合わせて、適切なブラシでブラッシングすることが大切です。一般的に、長毛種にはスリッカーブラシやピンブラシが、短毛種にはラバーブラシが適しているとされています。

それぞれのブラシには異なる特徴や用途があるため、何種類か必要になることもあります。どれを選ぶべきか迷ったときは、獣医師やトリマーに相談して、愛犬に適したブラシを用意してあげましょう。

4.力を入れすぎる

愛犬にブラッシングをする際は、力加減に気をつけましょう。力を入れすぎると、痛みを与えるだけでなく、皮膚にダメージを与えてしまうこともあります。特に、抜け毛をしっかり取り除こうとすると、つい力が入りがちなので注意が必要です。

ブラッシングは、優しく行うのが基本です。力を入れずに、毛並みに沿って優しくとかしてあげましょう。自分の手にブラシを当てて力加減を確かめたり、ブラッシング中に愛犬が痛がっていないか観察したりすることも大切です。

5.長時間続ける

ブラッシングの時間が長すぎると、犬は飽きたり、ストレスを感じたりします。長時間ブラッシングされることによって、ブラッシングを嫌がるようになってしまう可能性もあります。

1回のブラッシングの目安は、10分以内です。もし愛犬が嫌がる様子を見せたら、すぐに切り上げるようにしましょう。1回で全部終わらせる必要はなく、「今日は胸、明日は背中…」という具合に、ブラッシングする場所を分けて行っても構いません。

正しいブラッシングの方法は?

スリッカーブラシで丁寧にブラッシングされる垂れ耳の犬

犬のブラッシングは、長毛種は毎日、短毛種は週に2〜3回行うのが基本とされています。また、短毛種でもダブルコートなら、換毛期は毎日のブラッシングが理想的です。ブラッシングは、高い頻度が求められるお手入れと言えるでしょう。

だからこそ、愛犬にはぜひ、リラックスしてブラッシングを受けてもらいたいものです。そのためには、正しい方法でブラッシングを行うことが大切です。ここからは、正しいブラッシングの方法をご紹介します。

1.嫌がらない場所から始める

ブラッシングをする際は、愛犬が触られるのを嫌がらない場所から始めましょう。一般的に、胸や首まわり、背中は、犬が触られることに抵抗を感じにくい場所とされています。こうした場所からブラッシングを始めることで、犬は安心して身を預けやすくなります。

足先や顔周り、尻尾のブラッシングを嫌がる犬は少なくありません。嫌がる場所からブラッシングを始めると犬が警戒してしまい、続行が難しくなることがあるため、嫌がる場所は後回しにしましょう。

2.毛のもつれや絡まりを丁寧にほぐす

毛のもつれや絡まりは、ブラシで無理に引っ張らずに、丁寧にほぐしましょう。長毛種の場合は、片方の手で毛の根元を押さえ、毛先から少しずつスリッカーブラシを使ってほぐすのがポイントです。

耳の付け根、わきの下、後ろ足の内側、尻尾の根元などは、毛玉ができやすい場所なので、特に丁寧にもつれや絡まりをほぐしましょう。毛玉を見つけたときは、前述のとおり、まず指でほぐしてからスリッカーブラシで整えます。

3.コームで全体を整える

ブラッシングの仕上げとして、最後にコームを使って全身の毛並みを整えましょう。コームを使うことで、ブラシで取りきれなかった抜け毛や、残っているもつれや毛玉を見つけることができます。抜け毛やもつれなどがない場合は、コームが引っかかりません。

被毛にツヤを出すためにも、最後にコームで全体を整えることを忘れないようにしましょう。

まとめ

ブラシについた抜け毛を見つめる柴犬

犬のブラッシングは、ただブラシでとかせばいいわけではありません。間違った方法で行うと、愛犬がブラッシングを嫌がるようになったり、皮膚のトラブルを招いたりする可能性があります。

愛犬にブラッシングをする際は、今回ご紹介した5つの絶対NG行為を避けることが大切です。正しい方法でブラッシングをして、愛犬の被毛と皮膚の健康を守りましょう。

関連記事

『お散歩できる』と勘違いした大型犬→一緒に行けないと伝えた結果…感情ダダ漏れな『切なすぎる反応』が432万再生「眉毛下がるの可愛すぎw」
犬は再会を毎回喜んでくれている!きちんと触れて応えてあげよう
犬がおしりを向ける意味とは?背中を向けて寝る気持ちも解説
犬をスマホで撮る時に絶対してはいけないNG行為4選
愛犬が早死にする可能性も…今すぐにやめたい5つの飼い方

  1. 【速報】アメリカ11月の雇用統計 前月比6万4000人増加で市場予想を上回る 失業率は4.6%に悪化
  2. 世界初オーストラリアで16歳未満“SNS禁止法”施行 12歳「TikTokが使えなくなった」各国で進む“SNS規制”日本では?【news23】
  3. スリランカでのサイクロン被害 派遣された医療チームが日本へ帰国 解団式を行う
  4. 「si」→「shi」「ti」→「chi」ローマ字表記を約70年ぶりに改定へ 「ヘボン式」統一でどう変わる【Nスタ】
  5. 「落としもの」が“検索”可能に?!施設や公共交通機関の「壁」越える新サービス【Nスタ解説】
  6. 【 芦田愛菜 】「“生きること” “愛”について深く考えるキッカケをもらった」 岡田将生の“迷い”にも神回答
  7. こたつの中が熱くなってくると→猫がとった『予想外のスタイル』に笑ってしまう人が続出「可愛すぎるw」「上手な付き合い方w」と1万いいね
  8. 家賃高騰で「広さ」を妥協?「自分が我慢すれば…」と若年層は“近さ”優先か 戸建ても…?【Nスタ解説】
  9. 猫が『亡くなる直前』にみせる兆候5つ 限られた時間で飼い主ができることもご紹介
  10. 犬の老化が進む『タブー行為』5選 避けるべき絶対NG行動や飼い主が見直すべき暮らし方まで
  1. 「自称・一夫多妻」の男とその妻ら3人逮捕…20代女性との性交動画を盗撮し動画サイトに投稿したか 警視庁
  2. 「si」→「shi」「ti」→「chi」ローマ字表記を約70年ぶりに改定へ 「ヘボン式」統一でどう変わる【Nスタ】
  3. 【速報】小5男児が横断歩道でトラックにひかれる 搬送先の病院で死亡 東京・板橋区 警視庁
  4. 【 芦田愛菜 】「“生きること” “愛”について深く考えるキッカケをもらった」 岡田将生の“迷い”にも神回答
  5. 【速報】小5男児がトラックにひかれ心肺停止の重体 東京・板橋区 警視庁
  6. 【 釣りアイドル・神野梓 】 車大破の事故 命を救った「iPhoneの『衝突事故検出』機能」 強い衝撃を感知後 「反応がないと119や緊急連絡先に自動通報してくれます」
  7. ドン・キホーテが新業態オープン コスメなど最大90%割引で販売 物価高などを背景に「オフプライスストア」急拡大
  8. 家賃高騰で「広さ」を妥協?「自分が我慢すれば…」と若年層は“近さ”優先か 戸建ても…?【Nスタ解説】
  9. 「落としもの」が“検索”可能に?!施設や公共交通機関の「壁」越える新サービス【Nスタ解説】
  10. スリランカでのサイクロン被害 派遣された医療チームが日本へ帰国 解団式を行う
  11. 世界初オーストラリアで16歳未満“SNS禁止法”施行 12歳「TikTokが使えなくなった」各国で進む“SNS規制”日本では?【news23】
  12. タイ人12歳少女に“違法労働” 自身にみだらな行為させたなどの罪で経営者の男を起訴 東京地検