「行方不明の愛猫が見つかった!」詐欺電話の被害にあった飼い主 警察も注意喚起 ニュージーランド

2025-06-29 06:00

「行方不明だったあなたの猫を保護した。ケガの治療費を振り込んでください」という連絡を受けた女性。喜びのあまりすぐに口座の詳細を伝えましたが、実はこれは詐欺電話でした。警察では安易に口座情報を教えないよう呼びかけています。

「行方不明の猫」の情報をネットに登録したものの…

猫ドアから脱走する猫

画像はイメージです

行方不明になった愛猫を探していた女性が、「猫を保護した」という偽の電話にだまされ、数万円をだまし取られる被害にあいました。

ニュージーランドのネイピアに住むGraysen Jamesさん(28歳)は、最近タラデール地区に引っ越し、飼い猫たちも一緒に新居に移りました。引っ越し自体は順調でしたが、2025年5月20日になって白黒猫「Louis」が開いたままの猫ドアから外へ逃げ、そのまま行方不明になってしまったのです。

愛猫の行方を探るため、彼女は愛猫の特徴や写真とともに自分の連絡先をペットのマイクロチップデータベース「Companion Animals NZ Register」の迷子欄に登録しました。そしてその1週間後に、「発信者番号非通知」の電話を受けました。

「ネイピアSPCA」(動物虐待防止協会)の職員だというその電話は「あなたの猫が見つかったのですが、すぐに獣医の治療が必要な状態です」といい、支払いのための彼女の銀行口座を尋ねました。

ケガの治療に「300ドル」

電話を受け喜ぶ女性

画像はイメージです

電話に出たのはイギリス訛りの英語を話す男性で、ネイピアSPCAを名乗り、Louisの特徴に一致する猫が施設に連れてこられたといいました。そして猫に関する一連の詳細な質問に答えるよう求め、そのあとで「おたくの猫に違いありません」といいました。

「ほっとしました。そのときは本当にうれしかったです」と振り返る彼女です。

「それから『猫はケガをしているので獣医に引き継ぎます。医師に電話をかわってもらいます』と話し、別の男性が電話口に出ました。

医師を名乗るその人は『猫は今朝保護されたが、ケンカをしたせいか耳に感染症が見られます。栄養失調気味ですが、それ以外は元気そうです』といいました。わたしはすごくうれしくて、興奮しましたね」

男は治療費に300NZドル(約2万6千円)かかるといい、連絡が本物だと確信していた彼女は支払いを承諾しました。そして銀行口座を尋ねられたGraysenさんは、すぐに詳細を伝えました。

「普段は詐欺を疑って電話で口座情報を教えないのですが、そのときは愛猫が見つかったことで興奮していて、まともに判断できなかったのです」と彼女。

警察も注意を呼びかけ

猫の迷子チラシを木に貼る女性

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電話を切って冷静になった彼女は、この電話が詐欺であることに気づきました。獣医やSPCAに連絡したものの、どちらもLouisのような猫は預かっていないといいます。

「結局300ドルも引き落とされ、猫も戻ってきませんでした。連絡先と迷子の猫の写真をネットで掲載するのは安全だと思っていましたが、実はそうではなかったのです。迷子情報のサイトから名前と電話番号を選んで、詐欺電話をかける人がいるんです」と話すGraysenさん。今でも愛猫の行方を捜しているといいます。

彼女は警察に通報して被害届を出しましたが、犯人を見つけるための捜査範囲は限られているといいます。

警察は「警戒を怠らず、相手がたとえば『銀行から電話してきた』と主張していても、決して知らない人に口座情報を渡さないでください」と呼びかけています。

SPCAは、団体名が詐欺に利用されたのは、今回が初めてではないといいます。「団体が電話で銀行口座の詳細を尋ねることは決してありません」と声明を出しています。

同団体マネージャーのTamra Hayさんは「SPCAはいかなる理由があっても、電話で一般の方から金銭を要求することはありません。飼い主のみなさんには、ペットにマイクロチップを埋め込み、連絡先を常に最新の状態にしておくことを強くお勧めします。マイクロチップをスキャンすることで、迷子のペットと再会するチャンスが増えるのです」と話しています。

それにしても、心配する飼い主の心情につけこむ卑劣な詐欺でした。十分に注意したいですね。

出典:Napier woman scammed over her missing cat – a lie that it had been found cost her hundreds

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