菊池雄星 6回1失点で5勝目、“鬼門”の1回に失点もしっかり修正 約1か月振りの白星、レイズ2戦連続で日本人投手に敗戦

■MLB エンゼルス5ー1レイズ(日本時間5日、エンゼル・スタジアム)
エンゼルスの菊池雄星(34)が本拠地でのレイズ戦に今季24度目の先発、6回、105球を投げて、被安打4、奪三振7、四死球2、失点1(自責点1)。1回に連打を浴びて1点を失ったが、その後は要所を抑えて7月12日以来となる5勝目をあげた。
前回7月30日のレンジャーズ戦では今季ワーストの10安打を浴びた菊池、この日は通算成績12試合で6勝3敗と相性の良いレイズ戦。ここまで24試合先発し、1回に17失点と立ち上がりに不安のある菊池、1回、1番・Y.ディアズ(33)を2球で2ストライクと追い込みながら、死とレートが高めに浮き、センターへツーベース、さらに2番・キム ハソン(29)にはライト前ヒット、無死一、三塁といきなりピンチを招いた。
3番・F.カミネロ(22)もカウント0-2から勝負球が決まらず3球連続ボールでフルカウントへ、6球目のストレートをセンターへ犠牲フライを打たれて、鬼門の1回にまたも1点を失った。
2回には先頭打者の6番・J.ロウ(27)をセカンドへのゴロに打ち取るが、メジャー経験の浅いセカンドのC.ムーア(22)が下がって捕球してしまい内野安打にしてしまった。先頭を出塁させた菊池だが、7番・T.ウォールズ(29)をストレートで空振り三振、9番・N.フォルテス(28)をチェンジアップで空振り三振と得点を与えなかった。
するとエンゼルスは2回、1死二塁で6番・J.アデル(26)が22号逆転ツーラン、菊池を援護した。点をもらった菊池は3回、2つの四球で1死一、二塁と3イニング連続で得点圏に走者を背負ったが、4番・C.モレノ(26)をストレート、5番・J.デルーカ(27)をチェンジアップと2者連続三振でピンチを切り抜けた。
菊池の粘投に味方打線も3回、無死二、三塁から4番・T.ウォード(31)がセンターへ2点タイムリー、4対1とリードを広げた。菊池は4回、先頭の6番・ロウをスライダーで三振を奪い、前の回から3者連続三振とリズムに乗ってきた菊池はこの試合初めて3者凡退に抑えた。
勝ち投手の権利のかかった5回、先頭9番・フォルテスの強烈な三遊間の打球をショートのZ.ネト(24)がダイビングキャッチで1塁へ好送球、味方の好守備に助けられた菊池は2イニング連続で3者凡退に抑え、勝利投手の権利を手にした。
6回、1死から4番・モレルをカーブで見逃し三振、3回1死以降、10人連続でアウトを奪った。そのあとヒットを許したが、6番・ロウをショートゴロに打ち取り、しっかりと6回を投げ切った。菊池はこの回で降板し、105球を投げて、被安打4、奪三振7、四死球2、失点1(自責点1)、中継ぎ投手に後を託した。
エンゼルス、7回は現地8月4日が誕生日のB.バーク(29)が登板、先頭打者にツーベースを許したが、その後、3人をしっかり抑えて無失点。中継ぎ陣が踏ん張り、菊池は7月12日以来となる白星で5勝目を手にした。レイズは前日4日にドジャース・山本由伸(26)に敗戦、この日は菊池に敗戦し、2試合連続で日本人投手に敗れた。