ダルビッシュ 4回3失点も勝敗付かず、変化球を引っかけて1イニング2暴投で失点 パ軍延長11回約4時間の熱戦を制し首位ド軍追走

■MLB　ダイヤモンドバックス5ー10パドレス（日本時間6日、チェイス・フィールド）

パドレスのダルビッシュ有（38）が敵地でのダイヤモンドバックス戦で今季6度目の登板、4回、72球を投げて、被安打3（1本塁打）、奪三振5、四死球2、失点3（自責点3）。序盤から変化球を引っ掛ける場面もあり、4回には2暴投で失点。チームは延長11回に5点を奪い、約4時間の熱戦を制し、首位ドジャースを3ゲーム差で追走している。

ダルビッシュは前回7月31日のメッツ戦では今季最長の7回を投げて今季最多の7奪三振、今季初勝利をあげて、歴代トップの日米通算204勝目を飾り、「リリースポイントを一気に下げて、自分ではサイドスローに近いような感じで投げた」と話したダルビッシュ。

この日は今季復帰登板となった7月8日で敗戦投手となったダイヤモンドバックス戦でリベンジマウンドとなった。メジャー13シーズンでポストシーズンも含め21試合登板し、10勝5敗と勝ち越している球団。ナ・リーグ西地区首位のドジャースとは3ゲーム差の2位、これ以上離されるわけにはいかないパドレス。

1回、1番・C.キャロル（24）は1球目からスイングしてきて、4球連続ファウルの後、5球目、カーブで緩急を付けて見逃し三振を奪うなど簡単に2アウトを奪った。しかし、3番・G.ペルドモ（25）に対し、カウント1ー1からカーブが抜けて、ペルドモの背中を通るコントロールミス、これで四球を許すと、4番・L.グリエル（31）にはスイーパーが甘く入りレフトスタンドへ13号ツーラン、2死からの四球で失点してしまった。

パドレスは2回、先頭の5番・X.ボガーツ（32）が8号ソロ、さらに無死三塁から7番・J.クローネンワース（31）がタイムリーツーベースとすぐにダルビッシュを援護し、2対2の同点に追いついた。

その裏、ダルビッシュは先頭の6番・J.マッカーシー（27）に右中間へのスリーベースで無死三塁のピンチを迎えたが、8番・右打者のB.アレクザンダー（26）をシンカーで詰まらせてサードゴロ、続く8番・左打者のA.トーマス（25）はスプリットでセカンドゴロ、3塁走者がホームを狙うが、セカンドのクローネンワースが好フィールディングでアウトにし、無死三塁のピンチを無失点に抑えた。

今季初めてバッテリーを組むE.ディアス（34）とのコンビも合ってきて3回は1死からダイヤモンドバックス2巡目、1番のキャロルをスライダーでサードフライ、2番・K.マーティ（31）をスプリットで空振り三振と3者凡退。

4回、先頭の3番・G.ペルドモ（25）にツーベースを許すと、1死二塁で5番・T.ロックリア（24）の2球目、リリースポイントを下げて投げたシンカーを引っかけてしまい、ワイルドピッチ、さらにロックリアはストレートの四球。1死一、三塁で6番・マッカーシーの5球目、スプリットをまたも引っかけてワイルドピッチ、3塁走者がホームに還り、2対3と勝ち越された。ダルビッシュは4回で降板、72球を投げて、被安打3（1本塁打）、奪三振5、四死球2、失点3（自責点3）だった。

2対3と1点を追うパドレスは6回、2死から3つの四球で満塁のチャンスを作り、1番・F.タティスJr（26）も四球を選び、4四球で押し出し、3対3の同点に追いつき、ダルビッシュの負けが消えた。

7回には1死一、二塁からオリオールズから移籍してきたR.ローレアーノ（31）がライト線へ勝ち越しの2点タイムリーツーベース、5対3とリードした。

しかし、8回、パドレスはアスレチックスから移籍してきたM.ミラー（26）が2死から四球を許すと、4番・グリエルにこの日2本目となる14号同点ツーランを浴びて5対5。

9回裏、パドレスはW.ペラルタ（34）をマウンドに送ったが、1死からヒットと四球で一、二塁のピンチ、ここで守護神のR.スアレス（34）を投入、代打のA.デルカスティーヨ（25）をライトフライ、1番・キャロルを三振に打ち取り、延長に入った。

パドレスは延長10回に得点できず、その裏、1死一、二塁の場面でサードゴロをイグレシアスが捕球し、サードを踏んでジャンピングスローでファーストへ送球する好プレーでピンチを凌いだ。11回、無死二塁で2番・L.アライズ（28）がレフト前へタイムリー、さらに4点を奪い、10対5と勝ち越した。

パドレスは今季最長となる延長11回、約4時間のゲームを制し、首位ドジャースを3ゲーム差で追走している。