猫の不治の病のひとつ『口内炎』厄介な症状4選や原因、予防法などを解説

2025-08-21 17:00

「たかが口内炎」と侮るなかれ!猫の口内炎は、不治の病のひとつといわれるほど厄介な存在です。今回は気をつけるべき症状とそもそもの原因、予防法について徹底解説いたします。

『猫の口内炎』ってどんな病気?

猫の歯

口内炎は、口腔内の粘膜や舌の表面に炎症を起こしたり、潰瘍を作ってしまう病気のこと。猫の場合は主に2種類の口内炎が存在します。

系統性口内炎

系統性口内炎は主に、原因となる疾患が背景にあるタイプの口内炎です。

きっかけとなる疾患は、猫風邪(カリシウイルス感染症)・猫エイズ感染症・腎不全などが挙げられます。

また、ビタミン不足・疲労・長期にわたる抗生物質の服用などが引き金になることもあります。ここでの共通項は『免疫力の低下』です。

猫エイズに関しては、仮にキャリア(保菌者)になったとしてもある程度の免疫力がキープできれば発症を食い止めることができます。

治療の柱は背景にある疾患の治療です。猫風邪によるウイルスの弱体化、残された腎機能の維持、脱水の補正などをめざします。

なぜならここをターゲットに戦わない限り、口内炎自体も悪化や再発を繰り返すことになるからです。

潰瘍性口内炎

潰瘍性口内炎は主に『歯と歯茎のトラブル』がきっかけとなる口内炎です。(発症の原因については不明な場合もある)

ここでは特に多い歯周病にフォーカスを当てて紹介します。

猫は自分で歯を磨くことができないので、長年の食べカスが歯垢(プラーク)として歯に定着していきます。プラークは菌の温床です。

こうして蓄積された菌は、やがて歯周病菌として歯茎に炎症を引き起こします。その結果、口内炎へと発展するのです。

口内炎の中でも、特にこの潰瘍性口内炎は難治性(治りにくいもの)として位置づけられています。

治療法としては、初期段階であれば歯磨き効果のあるおやつやフードの摂取、口腔内の善玉菌を増やすサプリメントの服用などを用います。

これらに効果がない、もしくは明らかに進行している歯周病がある場合は、全身麻酔を用いて歯のクリーニングを施したり、奥歯の抜歯(状況によっては全ての歯の抜歯)を行います。

一度起きてしまうと治しにくい潰瘍性口内炎ですが、日頃から歯を磨く習慣を作ることで予防することができます。

またシニア猫に多い傾向もあるため、10歳を過ぎたあたりから、定期的に健診を受けておくと安心です。

口内炎の厄介な症状4選

口を開ける猫

猫の口内炎は2種類にカテゴリー分けができると紹介しましたが、実は両者とも口内炎として現れる症状には共通点があります。

ここからは、早期発見が功を奏する厄介な症状を4つ紹介いたします。

1.口臭が目立ち始める

口を開ける猫

初期症状として、これまで感じなかった口臭を感じるようになります。何とも言えない生臭さがある・腐敗臭のような異臭があるなどの異変があれば診察を受けてください。

この段階では『デンタルバイオ』という乳酸菌をメインとしたサプリメントなどが効果を発揮するケースがあります。他にも有意義とされるサプリメントは数多く開発されています。

愛猫への適用が可能かどうか、愛猫の症状に対して効果があるかどうか、どのサプリメントが適切かなどかかりつけの先生とよく相談してみることが大切です。

2.ヨダレが出る

ヨダレを垂らす猫

ヨダレもひとつの指標になります。猫は基本的にヨダレをダラダラと垂らす動物ではありません。飼い主さんから見て、はっきりヨダレが出ていること自体が不自然な現象です。

そしてヨダレの量が増え、血が混じるようであれば人知れず口内炎が悪化している恐れがあります。

3.痛みで食事や水が摂取できなくなる

元気がない猫

猫の口内炎においても激しい痛みが生じます。すると思うように食事が摂取できなくなる他、水すらしみて飲めなくなってしまいます。

このことが結果的に体重減少や栄養失調へと発展していきます。痛みによるストレスや栄養不足は免疫力の低下を招くため、さらに口内炎を悪化させていくでしょう。まさに負の無限ループです。

4.口をクチャクチャする

口を舐める猫

口内炎を発症した猫は、痛みや違和感から口をクチャクチャするようになります。おそらくは、食べたいけれど食べられない、水が飲めないというジレンマもそこにはあるはずです。

このような行動が気になる頻度で起こるようであれば、口の中を見てみてください。赤みがあるのも口内炎の症状の1つです。

口を開けることが困難な場合は、診察を受けた際に獣医さんに観察してもらってください。

まとめ

歯磨きをする猫

猫の口内炎のほとんどは難治性、つまり不治の病といえる領域に入ります。だから猫の場合は、"たかが口内炎"と甘く見るのは危険です。

このような厄介な病気は、まず罹らないようにすることが重要です。日頃から楽しいと思える環境を整え、免疫力をキープしていきましょう。そして、猫風邪の既往歴がある猫に対しては再発防止に努めましょう。

飲水量の把握や尿量を把握する習慣は腎臓系の疾患の予防に繋がります。こうして内臓のことも労わってあげてください。

潰瘍性口内炎に対しては、歯磨き習慣が最大の予防策になります。わかりやすい動画も多数あるので参考にし、早速今日から実行してみてください。

治してあげることが難しいからこそ、正しく恐れることが重要な口内炎。スキンシップをとる中で、お口のトラブルがないか探ってみてください。

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