「猫の好奇心は、いわれるほど強くない?」研究者が実験結果を発表 英国
これまでほかの動物より「好奇心旺盛だ」と思われてきた猫ですが、最近の実験ではさほど強くないこと示されました。それでも飼い主が好奇心をそそることで愛猫の健康状態が向上し、生活の質が高まることは確かです。
好奇心は野生の猫の本能

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猫は昔から「好奇心が強い動物」として知られています。家の隅々まで熱心に探索したり、一見ありふれたものに深い興味を示したりするなど、旺盛な好奇心は猫の特徴ともいえます。
野生の猫にとって、こうした好奇心は環境を理解して獲物を見つけ、潜在的な危険を避けるための手段でした。この本能が世代を超えて受け継がれ、飼い猫は生存のために狩りをする必要がなくなっても、好奇心を保ち続けたと考えられています。
好奇心は猫の自然な本能ですが、その強さや頻度には個体差があります。こうした違いの主な要因は「猫の性格」です。生まれつき好奇心が強い猫もいれば、そうでない猫もいます。さらに、「環境」も重要な役割を果たします。刺激的で探索の機会が豊富な生活環境は、猫の好奇心を自然に刺激するのです。
おもちゃで実験した結果…?

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ところが2025年夏に発表された研究によると、「猫はかつて考えられていたほど好奇心が強くなく、変化がなく予測しやすい状況を好む傾向がある」ことがわかったのです。
英国サセックス大学のJemma Formanさんはこう話しています。
「猫は非常に好奇心旺盛であるといわれてきました。でも今回の実験では違いました。猫たちは予想される出来事と予想外の出来事を区別することができます。そして予想外の状況に対して、人間の乳児や犬が示すほどの関心を向けなかったのです」
実験では猫におもちゃを見せ、それを2つの箱の一方に入れました。そして箱を隠したり移動したり、入れ替えたりしたあとで、元の場所に置いたのです。その上で、おもちゃが予測された箱に入っている場合と違う箱に入っている場合とで、猫たちがどう反応するかを比べました。
その結果、予想された箱から出てきたおもちゃについては、多くの猫たちがそれで遊びました。でもその次に予測外の箱からおもちゃを出して見せても、前の予想された箱に入っていたおもちゃだけに関心を示しました。
あわせてメス猫や室内飼いの猫、雑種猫は、おもちゃに興味を示す傾向がより強いこともわかりました。また、猫は見知らぬ研究者がそばにいると、より警戒する態度を見せています。
猫の健康維持に「好奇心」が大切

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たとえこれまで考えられてきたほど猫の好奇心が強くないとしても、好奇心自体は猫の心を刺激し、精神的な刺激を与えます。これは健康維持にとって不可欠なことです。
好奇心旺盛な猫は物事に熱中し活動的になる傾向があり、肥満や病気の予防にも役立ちます。猫が何か新しいものや興味深いものに出会うと、脳内でドーパミンが放出され、興奮と満足感を生み出します。さらに好奇心の強い猫は新しい環境や経験に適応しやすく、変化やストレスへの対応力も優れているといわれます。
飼い主さんが愛猫の好奇心を育んであげることで、猫の健康が向上するのは確かです。刺激的な環境を整え、インタラクティブな遊びへと誘い、好奇心を刺激するおもちゃを与えることによって、猫は充実した豊かな生活を送ることができるのです。
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