猫に『生クリーム』を与えても問題ない?知っておきたい3つの注意点から健康リスクまで

2025-09-30 17:00

生クリームと言えば、スイーツ好きのみなさんには定番ですが、猫に与える場合、健康面でどんな影響があるのでしょうか?今回は、参考として3つの注意点について解説します。愛猫の健康を守るためにぜひ一読してみてください。

1.「乳糖不耐症」の猫は下痢や嘔吐の原因に

腹痛に苦しむ男性

結論から言うと、一定の健康リスクがあるため、猫には生クリームを与えないほうが無難です。

多くの猫は、「ラクターゼ」という乳糖を分解する酵素の量が十分ではなく、生クリームに含まれる乳糖をうまく分解できません(乳糖不耐症)。

万が一、猫が生クリームなどの乳製品を口に入れると、分解されずに大腸まで運ばれた乳糖が原因となり、下痢や嘔吐、腹痛などの症状を引き起こしてしまいます。

実は、人間の場合でも同じで、牛乳を飲むたびにお腹がゴロゴロ鳴る人は、「乳糖不耐症」の影響です。

ちなみに、子猫の離乳期では、「ラクターゼ」の分泌が活発かつ「母乳」ですので、問題なく飲むことができます。もちろん母乳は当たり前ですが、猫用のミルクもしっかり猫の生理学的な特徴を理解して作られているので基本は飲ませても大丈夫です。ただ、成猫になるにつれて、分泌量が大幅に減少し、多くの猫が「乳糖不耐症」になります。

その結果、生クリームなど猫用ではない乳製品を食べると、先に挙げた不調を訴えるようになるわけです。

2.高カロリー、高脂質のため肥満になりやすい

ボリューミーな猫

2つ目の注意点は、肥満につながりやすいことです。

生クリームの定義を改めて説明しておくと、生乳、牛乳あるいは特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除いたもので、脂肪分が18%以上と規定されています(厚生労働省「乳および乳製品の成分規格等に関する省令」より)。

生クリームは高カロリーなうえに、高脂質な食べ物です。たとえば、一般的な生クリームの場合、大さじ一杯分(約15g)が約60kcalに相当します。数字を見てもわかる通り、猫の平均的なドライフードに匹敵するようなカロリー量です。

仮に、毎回の主食に加え、生クリームをおやつ代わりにすると、一日に必要な総摂取カロリー量をオーバーしてしまいます。愛猫が気に入って習慣になれば、スリムだった体型もあっという間に巨大化です。

肥満は、糖尿病をはじめ、心筋症、高血圧、関節炎などの病気をもたらします。まさに「万病のもと」です。

愛猫の健康を維持するためにも、生クリームのような高カロリー、高脂質な人間の食べ物は控え、日々、適切なカロリー摂取を心がけるようにしてください。

さらに高脂肪は膵臓などの臓器にも影響をあたえます。膵炎などの原因にもなりますのであまりお勧めはできません。

3.糖分や添加物も猫の健康に影響を及ぼす

ケーキ用のホイップクリームを眺める猫

生クリームに似たもので、ケーキなどでよく使われるホイップクリームがあります。厳密に言うと、両者は異なるものですが、スーパーなどの乳製品コーナーに同じように陳列されているため、気づかずに混同している人もいるかもしれません。

前述した通り、生クリームは、主に生乳を原材料としており、乳脂肪分が18%以上です。

一方、ホイップクリームは、「乳等を主要原料とする食品」のひとつで、乳脂肪が使用されているものもありますが、パームやヤシ、菜種などの植物性油脂をメインに、安定剤などの添加物を加えたもので成り立っています。

ホイップクリームで問題なのは、糖分です。猫が過剰に摂取すると、前述した肥満や糖尿病などの健康リスクが高くなってしまいます。同時に、食べ続ければ、乳化剤や香料などの添加物も、猫の健康に悪影響を与える可能性があります。

ホイップクリームだけでなく、人間用の食べ物は猫にとって不要な添加物がいろいろと入っています。

なかには「亜硝酸ナトリウム」(発色剤としてハムなどに使用)のように、猫の身体に危険を及ぼすものもあるので、愛猫の口に入らないように、収納や管理などの対策を徹底するようにしましょう。

まとめ

女性のカップケーキ作りに参加する猫

今回は、「生クリーム」が猫の健康にどういった影響を及ぼすのか、3つのポイントに絞って解説しました。

「生クリーム」を控えるべき理由として、多くの猫が「乳糖不耐症」であり、日常的に摂取すると「肥満」のリスクがあることを挙げました。

また、「生クリーム」と間違えやすい「ホイップクリーム」も、含まれる糖分や添加物などによって、猫の健康を害してしまう恐れもあります。

本文でも述べましたが、「生クリーム」は本来、人間用の食べ物で、健康面を考えても、愛猫には猫用のフードを食べてもらうのがいちばんです。

もし何らかの事情でどうしても「生クリーム」を与えたい場合は、信頼できる動物病院に相談したうえで試してみてください。

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