ロバーツ監督、佐々木朗希を再起させた“助言”「自信を失っていたのがわかった」ドジャースに日本人トリオが“もたらしたもの”

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-11-28 12:00
ロバーツ監督、佐々木朗希を再起させた“助言”「自信を失っていたのがわかった」ドジャースに日本人トリオが“もたらしたもの”

球団初のワールドシリーズ連覇を果たし、世界一に輝いたドジャース。今季二刀流復帰を果たした大谷翔平(31)は3年連続4度目のシーズンMVPを受賞、山本由伸(27)は松井秀喜氏以来、日本人2人目となるワールドシリーズMVPに輝いた。
しかしメジャー1年目の佐々木朗希(24)は、シーズン序盤から右肩を痛め、負傷者リスト入りし苦しいシーズンに。それでもリハビリを重ね、終盤のプレーオフにはリリーフとして復帰し、3セーブをおさめるなど再起を遂げた。その復活の裏話や、連覇の裏側、日本人トリオの今季の活躍などをロバーツ監督(53)に聞いた。

【日程】侍ジャパンが連覇を狙うWBC、3月5日に開幕 ! 初戦は6日、東京ドームで台湾戦

石井大裕TBSアナウンサー:デーブ、おめでとうございます。昨年あなたは、「2年連続(ワールドシリーズ優勝)は非常に難しい」と言っていました。でも成し遂げましたね。

デーブ・ロバーツ監督:私たちはやったよ。長いシーズンだったね。厳しいシーズンでもあった。今年のドジャースを見てみると、スタートは良かったが、けが人が出て、8月や9月はいい状態ではなかった。そして、けが人が戻り、良い形で終えることができた。なので、本当にたくさんの選手の貢献が必要だった。ベテランの選手、若い選手、投手、打者、みんなが一つになった。

石井アナ:(佐々木)朗希投手も大きな力となりましたよね。ポストシーズンの前は彼も苦しんでいましたが、彼をどのようにマネジメントしたんですか?

ロバーツ監督:一番成長した選手を一人か二人選ぶとしたら、朗希とジャスティン・ロブレスキー(25、投手)だね。朗希は今年の序盤、いい投球をしていなかった。メジャーの野球は厳しい。朗希はそれまで苦しんだことがなく、彼は常に一番の投手だったんだ。それで彼は苦しみ、肩の調子も良くなかった(5月13日に負傷者リスト入り)。彼が自信を失っていたのがわかったよ。私としては、彼が調子の悪い時であれ、サポートしなくてはならなかった。それでドジャー・スタジアムでの試合中、朗希がダグアウトの隅で一人でいたときに、私は朗希のところへ行き、肩に腕を回して、「そのままでいい。ポジティブに。試合を見続けて、学ぶんだ。君は必ず力になる。ポジティブであれ」と言った。そして9月になっても、彼は努力をし続けた。朗希が成し遂げたことを見てくれ。プレーオフに活躍できたことで、来年先発復帰することに自信が持てたと思う。

ドジャース連覇の裏側は“オフでも練習”

石井アナ:日本でもワールドシリーズはフィーバーしてたんですよ。2000万人以上が見ていました。

ロバーツ監督:第3戦の(延長)18回になった試合、すみませんでしたね。ほぼ7時間の試合で、長い一日だったね。

石井アナ:私トイレにも行けなかったですもん。でもその試合には勝ったけど、次の2試合(第4戦と第5戦)は負けてしまいましたね。

ロバーツ監督:試合の後、良い感じだったんだけど、とにかく疲れていたんだよね。あの試合で翔平は9度出塁した。彼は翌日登板することになっていたが、疲労困憊だった。キャッチャーのウィル・スミスは18イニングで捕手を務め、翌日もプレーした。彼も疲労困憊だったと思う。それでその後の2試合に敗れた。覚えてるのが、トロントへの飛行機で私は「もし練習したくなければ大丈夫。選択制だ」と言ったことだ。でも全ての選手が、「その選択肢はない。練習したい」って言ってきたんだ。みんな練習したかったんだ。

石井アナ:みんな来たんですか?

ロバーツ監督:みんな来たよ。オフの日にみんなで練習して一つになり、第6戦の準備ができたんだ。

石井アナ:それがドジャース?

ロバーツ監督:それがドジャース。彼らは休みもいらない。練習して努力したかったんだ。それで第6戦で勝てたんだと思うよ。そして第7戦もね。だから、3-0で負けていても私たちはあきらめなかった。戦い続けたんだ。ブレイク・スネル、山本、タイラー・グラスノーなど先発投手をブルペンから出し、ロブレスキーという若手投手さえも使った。出てきた全ての投手が素晴らしい働きをしてくれたよ。

石井アナ:山本投手がワールドシリーズMVPを取り、大谷選手がシーズンMVPを取りました。

ロバーツ監督:私は再び優勝してくれたチームにとても感謝している。ワールドシリーズの後、ムーキー・ベッツが私のところに来て、「3人の日本人選手が私たちのチームに特別なものを加えてくれた」と言った。「彼らは規律を加え、タフさを加え、個性を加え、チームスピリットを加えた」。翔平、山本、朗希の3人すべてがこのチームに大きく貢献した。

石井アナ:今ドジャースは素晴らしいチームですが、来年はすぐですよね。

ロバーツ監督:うん。すぐだね、野球って止まることがないんだ。少しだけのバケーションはあるけど。でもこれは栄誉なんですよ。なぜなら全てのチームが毎年ワールドシリーズ優勝を期待できるわけじゃないですからね。でもドジャースは毎年優勝することが期待されている。なので、プレッシャーではあるけど、最高の組織にいるというのはそういうものだ。

日本人トリオのWBC出場は「私たちはサポートする」

石井アナ:そして3月にはWBCがありますね。

ロバーツ監督:世界にとって楽しみだよね。アメリカとか日本だけでなく、どこにとっても。私たちにはプレーしたいという選手がたくさんいる。なので彼らはタフな決断をしなくてはならない。

石井アナ:全ての国々がドジャースの選手にオファーを出してますよね。どのように思いますか?

ロバーツ監督:素晴らしい経験だね。ドジャースのために自分勝手になると、朗希が投げて負傷して戻ってきたり、山本が前年どれだけ投げたか考え、次のシーズンがあることを考えると、翔平は投手もやるから、選手たちには休んでほしい。しかし、彼ら個人にとって、国にとってWBCがどれだけ大事かということを私たちは理解している。なので、彼らがどんな決断を下しても、私たちはサポートする。

大谷翔平は「来年もMVPを取る」

石井アナ:素晴らしい。日本にとっていいことですね。来年は大谷選手はシーズン頭から二刀流?

ロバーツ監督:翔平の計画では、彼は通常の投手となり、通常の調整を行って2026年に入って行くよ。

石井アナ:大谷選手は常に、よくなろうとしていると思いますが、彼は何をしなくちゃいけないんですか?

ロバーツ監督:私にはわからない。翔平は来年もMVPを取ると思うよ。彼は過去最高の選手になりたいんだ。私は数字の目標は与えないようにしている。彼は自分のパフォーマンスに制限は設けないと思う。彼は常に自分自身と競争しようとしている。彼はただ過去最高の選手になりたいんだ。

石井アナ:大谷選手に聞くと常に「私は数字のことは考えない」って言います。

ロバーツ監督:彼はただプレーしている。「翔平は50本打つだろう」なんて言えないよ。60本打つかもしれないし。彼は上限をつけられることも嫌だと思っている。彼は常に良くなろうとしている。もし私が「150三振奪ってほしい」って言ったら、彼は、「じゃあ200だな」って考える。なので、常に彼にプレーさせていればいいんですよ。

石井アナ:今シーズンの彼の投球をどう感じていますか?エンゼルスの時より良かったですか?

ロバーツ監督:2度目のトミージョン手術からの復帰1年目で、あれだけいい投球を見せたことに私は感銘を受けたよ。来年はさらによくなると思うよ。

石井アナ:球速ですか?

ロバーツ監督:いいえ、コントロール。球速は97、98、100(マイル)とかそのあたりだと思うけど、変化球やスプリット、スライダーのコントロール。次の年はもうリハビリじゃないんだ。彼はルーティンをこなす通常の投手となる。なので来年のパフォーマンスはさらによくなると思う。

石井アナ:素晴らしいです。そして山本投手。彼は今シーズンやってくれましたね。どのように感じましたか?

ロバーツ監督:私には活躍するとわかっていたよ。彼の「眼」を見ていたからね。去年は由伸に関して、非常に注意を払っていた。時に5回、時には6回でマウンドから降ろしていた。しかし、今年は彼をより後押しする必要があった。そして彼の「眼」が私に語りかけてきたんだ。

石井アナ:それで彼ならできると感じたんですね。素晴らしいです。最後に、来年に向けてメッセージをください。ワールドシリーズ3連覇へ、何が必要ですか?

ロバーツ監督:目標はまた努力すること。準備をする。ロサンゼルスという街、日本という国に、またドジャース優勝を届けたい。しかし、全てのチームが私たちの後を追うことになる。でも私たちは準備していくよ。

  1. 滋賀県に「顕著な大雪情報」 彦根市で6時間に25センチの大雪
  2. ホテルで『少女に性的暴行』、自宅で「生徒にわいせつ行為」、「女性教師に抱きつく」など… 計6人の教職員を処分
  3. 平地でもドカ雪警戒 日本海側で大雪や吹雪が続き、1日で1メートルの降雪予想も
  4. 浴槽内から全裸の男性の遺体 遺体は住人で窒息死 殺人事件として捜査 大阪市
  5. 【速報】短期滞在のタイ国籍の女性らを派遣し売春をあっせんか 中国籍の風俗店従業員など少なくとも男女6人を逮捕 警視庁
  6. 特定の『女子生徒』だけに【テスト問題漏らす…】 区立中学校・男性教諭 電話やSNSでも「私的なやり取り」
  7. “さりげないキラキラ”耳・肌・歯にも「貼るだけジュエリー」が人気のワケとは?【THE TIME,】
  8. 【速報】トランプ大統領 欧州8か国への2月1日の関税「発動しない」 グリーンランドめぐりNATO事務総長と会談
  9. トランプ大統領「プーチン大統領が参加承諾」ガザ暫定統治機関「平和評議会」に
  10. 「パワーで法を作りパワーで仕切る」秩序揺らぐ世界で日本の“3つの勝ち筋”とは?【Bizスクエア】
  11. トランプ大統領によるFRBクック理事の解任めぐる訴訟 連邦最高裁で口頭弁論 判事からは解任の正当性に懐疑的な質問相次ぐ
  12. 政権発足から1年…トランプ氏が描く「大国パワーによる世界統治」とは?【Bizスクエア】