女子競歩で初のメダリスト・藤井菜々子が「アスリート・オブ・イヤー」に ! 世界陸上で活躍した勝木隼人、村竹ラシッドらが優秀選手賞

日本陸連は29日、「日本陸連アスレティックス・アワード2025」の各受賞者を発表し、最も顕著な活躍をみせた「アスリート・オブ・イヤー」に女子20㎞競歩の藤井菜々子(26、エディオン)が選ばれた。
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藤井は東京世界陸上(9月)で1時間26分18秒の日本新記録を叩きだし、見事銅メダルを獲得。女子競歩界では五輪&世界陸上を含めて初のメダリストに輝いた。
また「優秀選手賞」に3名が選ばれ、世界陸上の男子35km競歩で銅メダルを獲得した勝木隼人(35、自衛隊体育学校)、同大会の男子110mハードルで5位入賞の村竹ラシッド(23、JAL)、第108回日本選手権(2月)の男子20㎞競歩で世界新記録をマークした山西利和(29、愛知製鋼)が受賞した。
2007年に始まった同アワードは、今回で19回目。日本陸連創設100周年の節目の年にあたり、初の国立競技場での開催に。
午後2時30分からアワードのセレモニーが行われ、一般無料公開としてファンが見つめる前で受賞者が登場した。有森裕子会長の挨拶、男子400mの中島佑気ジョセフ(23、富士通)ら東京世界陸上で入賞を果たした選手の報奨金授与式。女子マラソンの小林香菜(24、大塚製薬)ら4名が獲得した新人賞と、各賞の表彰が続いた。
藤井はセレモニー後の囲みで「本当に雲の上のような賞」とMVP受賞を喜び、この日は「世界陸上が紫色だったので」と東京世界陸上のメインカラー“江戸紫”に合わせたドレスを選んだという。
3日前くらいから考えたという受賞スピーチは「やっぱり感謝っていうのをまず伝えたかったので、本当にいろんな方がいて今の自分があるというのをお伝えすることが目標だった。ちゃんと伝わったのか分からないですけど(笑)」と振り返った。メダリストとして今後の目標については「まずは次の北京世界陸上(27年)でメダルを取る、メダルの常連になるというのが目標であるので、そこで次やっとオリンピックのメダルが見えてくると思う」とさらなるステップアップを見据えた。
【アスレティックス・アワード2025 受賞者一覧】
■アスリート・オブ・ザ・イヤー
藤井菜々子(26、エディオン)女子20㎞競歩
■優秀選手賞
勝木隼人(35、自衛隊体育学校)男子35㎞競歩
村竹ラシッド(23、JAL)男子110mハードル
山西利和(29、愛知製鋼)男子20㎞競歩
■新人賞
※東京運動記者クラブ選出
清水空跳(16、星稜高校2年)男子100m
小林香菜(24、大塚製薬)女子マラソン
※日本陸連選出
古賀ジェレミー(18、東京高校3年)男子110mハードル
坂ちはる(19、大阪体育大学1年)女子砲丸投
■特別賞
TBSテレビ