猫が『飼い主の真似』をしているように見える行動3選 意外な理由や研究結果もご紹介

2026-01-08 17:00

猫が飼い主さんの真似をするのはホント!?今回はその具体として3つの行動を紹介するとともに、真似る理由や最近の研究で見えてきた新発見を紹介いたします!!

猫による『飼い主の真似』3選!その意外な理由とは?

一緒にPC操作をする猫

猫と暮らしていると、どことなく自分の仕草に似た行動を取ることがありませんか?おそらくそれは『ミラーリング効果』によるもの。長きにわたり共に過ごす中で、自然と感情や行動が同調される現象が起きていると思われます。

でも相手は猫。本当にそのような現象は起こるのでしょうか。実は最近の研究で、『猫は自分を気にかけてくれる存在に懐く』『人に対して強い愛着を抱く』ということが判明しています。

ということで今回は、猫飼いさんはもちろんのこと、猫好きさんにとっても興味深い"猫による飼い主さんの真似"を思わせる行動を3つ紹介いたします。

あわせて、先ほどの研究結果を裏付ける理由についても詳しく解説いたします。

1.同じ姿勢でくつろぐ

シンクロする猫

ソファーやベッドの上でうつ伏せになりながらスマホをいじっているとき、気づくと愛猫も腹ばいになってくつろいでいたという経験はありませんか?筆者宅の猫は最近、スマホをいじる右手のポーズまで似てきたように思います。

実はこの行動は猫に備わった本能が関与しています。元々猫は親きょうだいの仕草を真似ることで生き方を学び、成長します。さらに強い絆で結ばれた者の仕草を真似る習性があるのです。

つまり、日頃から愛情深く接してくれる飼い主さんの動きを意識しているということです。

リラックスしているときは自分もまったり過ごす。その過程における飼い主さんの姿勢までコピーしてしまうということなのです。

2.一緒に食事する

食事する猫

ドライフードを置き餌しているご家庭では、飼い主さんが食事や間食をするタイミングで一緒に食べることがあるでしょう。

これはまさにミラーリング効果です。相手が食べ物を口に運ぶと、さり気なく自分も食べるようにする。仕草が重なることで親近感が湧き、ますます相手に好感を抱くようになります。

猫の場合は『飼い主さんが食べるなら自分も』とシンプルな動機にすぎませんが、少なくとも親近感は湧いていることでしょう。

飼い主さんを母のように慕う猫の場合は、母猫と食べるタイミングを合わせる感覚に近いのかもしれません。

3.飼い主さんが動くと猫も動く

擦り寄る猫

飼い主さんが慌ただしく動き回っていると、愛猫もせかせかと動き回ることはありませんか?右往左往する行動すら真似ることがあるでしょう。

このように、猫が飼い主さんの動きをコピーするような行動は『ヒガキさん』と共に暮らす『エビス』という11歳のメス猫が身をもって証明してくれた研究結果があります。

エビスはヒガキさんがその場で回ると続いてクルッと回り、動きを止めればストップします。次に紐を咥えて引っ張る動作を見せると、やはりエビスも同様の仕草を見せてきます。最後に引き出しを開けると、少々苦戦しながらもやってのけました。

この例ではヒガキさんが『お座り』や『待て』の指示を与えていること、さらに成功すればおやつが貰えるという報酬がセットになっているという特殊な訓練の結果ではあるものの、『真似る』という意味では大きな成果です。

もちろん皆がエビスのように振る舞えるわけではありませんが、猫が飼い主さんを意識し、仕草を合わせようとする行動が見られるという新発見に結びつく研究だったといえるでしょう。

ちなみにこの概要は、2020年9月18日に学術誌の『Animal Cognition』で発表された論文に基づきます。

冒頭で紹介した猫と人の関係性は、動物行動学を研究するClaudia Fugazza氏がエビスの実験から得た結果を元に提唱しています。(ハンガリーにあるエトヴェシュ・ロラーンド大学より)

まとめ

人間っぽい猫

一昔前の人間の認識では、猫は勝手気ままな動物であり、人間と共存する理由もウィン・ウィンの関係だからというクールな動機でしかないと思われていました。

しかし現在は、我々の猫に対する気持ちも変わりつつあります。もはや猫は親友やパートナー、さらにわが子など、心の拠り所という存在に近いのではないでしょうか。

猫もまたかつての関係性よりも、人間を意識している部分が大きいでしょう。その結果、猫と人間においてもミラーリング効果が成り立つようになったと思われます。

エビスとヒガキさんの間にも、強い絆があったことでしょう。猫が人間を真似る理由はまさに『愛情』と『絆』によるもの。多かれ少なかれ人間の影響を受けることが最近の研究から見えてきました。

皆様の愛猫の行動はいかがでしょうか。これから猫を迎える方は、猫にも愛着があることを意識して育ててみてくださいね。

最後に筆者宅の猫、みーちゃんのゾッとする真似を紹介いたします。我が家にはちょっとしたことでため息をついたり、舌打ちをする頑固者の父がいます。そんな父を見て育ったみーちゃんは、事ある毎にため息をつき、舌打ちをするようになってしまいました。しまいには寝言でも『チッ』と舌打ちをするように。

現在筆者は根気強く「あれはね、良くない行動なんだよ。人にしてはいけないことなの」と伝え続けています。果たしてその思いは届くのか…?楽しみです。

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