グリーンランド トランプ氏が狙うわけ 地下資源「地球最後のフロンディア」レアアース・天然ガス… 大国「ハードパワー」に「ミドルパワー」は対抗できるか【サンデーモーニング】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2026-01-25 13:55

グリーンランドの領有に反対するEU各国に、新たな関税で脅しをかけたトランプ大統領。ところが、一転して見送りを表明し、世界は次の一手に身構えています。

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「グリーンランド」とはどんなところ?

北極圏に位置する「グリーンランド」。氷河の浸食で形作られたフィヨルドは世界遺産となっています。

グリーンランドという名前とは対照的に、約85%は氷に覆われていますが、10世紀に周辺で活動していた海洋⺠族「バイキング」が、多くの人が移住することを願って「緑の島」と名付けました。

島としては世界最大で、日本の6倍ほどありますが、人口は5万7000人。住民の9割が北極圏の⺠族「イヌイット」です。

アメリカの保護領だった歴史も

18世紀から200年ほど、デンマークの植⺠地となっていましたが、1979年に自治権が与えられました。

軍事的な観点からは第二次世界大戦のころ、アメリカとイギリスを結ぶ空路の中継地となり、ナチス‧ドイツがデンマーク本国を占領する中、グリーンランドはアメリカの保護領となった時期もあります。

戦後、デンマークがNATOに加盟すると、アメリカとの間で「防衛協定」が結ばれ、冷戦期にはグリーンランドに10以上の米軍基地が置かれて、北極海を挟んでソ連と対峙していました。

冷戦が終わると、アメリカは自ら基地を縮小しましたが、そんな中でトランプ大統領は、アメリカの安全保障のために領有が必要だと主張しだしたのです。

デンマーク側は「防衛協定」に基づき、今でも米軍基地を増設することができると伝えている上、欧州各国も防衛体制の強化を表明していますが、それでも領有にこだわるトランプ氏。

本当の狙いはどこにあるのでしょうか。

トランプ氏が狙う「地球最後のフロンティア」

実は、グリーンランドはレアアースの埋蔵量が世界8位。

天然ガスや石油も存在し、地下資源開発で「地球最後のフロンティア」とも呼ばれています。地球温暖化で氷が薄くなったこともあり、注目が高まっています。

トランプ政権の戦略に詳しい明海大学の小谷哲男教授は、「トランプ氏は、自身と近い巨大IT企業の経営者らから資源開発をたきつけられていて、グリーンランドをレアアース開発の実験場にしたい」と考えていると指摘。

資源開発の独占権を得るための交渉が思惑通り進まなければ、「再び関税で脅しをかけたり、グリーンランドをデンマークから独立させるよう画策したりするだろう」とみています。

大国に対抗…「ミドルパワーの結集」カナダ首相が呼びかけ

地下資源の利権への執着に加え、⻄半球をアメリカの勢力圏として扱う「ドンロー主義」を掲げて、同盟国すら威嚇するトランプ氏。

20日には、グリーンランドや先日攻撃したベネズエラに加え、カナダにまでアメリカ国旗が描かれている地図をSNSに投稿。「力による現状変更」の試みに対し、もはやなすすべはないのか。

カナダのカーニー首相は、世界のリーダーらが国際情勢について話し合うダボス会議で「中堅国(ミドルパワー)は結束して、ルールに基づく原則を貫くことで『新たな秩序』を作り出す力がある」とし、大国(ハードパワー)に対抗する中堅国(ミドルパワー)を結集するよう呼びかけました。

大国が力を振りかざし従来の国際秩序を脅かそうとする中、中堅国が結集させたミドルパワーを注ぎ込むことで「新たな秩序」は作り出せるのでしょうか。

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