「体調が悪いときに愛猫が寄り添ってくれた」というエピソードを聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。体調が悪いときは、愛猫がそばにいてくれるだけで心が癒されるものです。しかし、猫は飼い主さんの体調が悪いことを理解しているのでしょうか。そこで今回は、「猫が飼い主さんの体調不良を察知できる」と言われる理由についてお話しいたします。
猫は飼い主さんの体調不良がわかる
猫は、人間の何倍も五感が優れた動物です。
その優れた感覚を持ち合わせていることで、人間では察知できないような、さまざまなことに気付けるのだそう。
五感だけでなく観察力も鋭い猫は、普段とは異なる飼い主さんの些細な変化を感じ取って、体調不良にも気付くことができるようです。
なかにはガンや糖尿病など人の病気を察知できる猫も存在し、猫が飼い主さんの異変に気付いて命を救ったという記事も散見されます。
優れた感覚を持つ猫は、飼い主さんの体調の変化を察知するだけにとどまらず、飼い主さんに降りかかる危険を予知したり、これから起きる地震を予知することができる猫も存在するようです。
1.ニオイの変化を感じ取っているから
ここからは、猫が飼い主さんの体調不良を察知できる理由についてお話しいたします。
猫の嗅覚は人間よりはるかに優れているため、飼い主さんの体から発せられる「ニオイ」で、体調不良を察知できるといわれています。
人間が病気になった場合、細胞がニオイを発することがあるそうで、猫はそのニオイを感じ取ることで飼い主さんの体調の変化を察知するのだそうです。
たとえば、糖尿病の場合は甘酸っぱいニオイが生じ、ガンの場合は癌性悪臭と呼ばれるガン特有のニオイが生じることが知られています。
猫はこのような病気のニオイを敏感に感じ取ることで、飼い主さんの体調の変化を察知することができるのだそうです。
2.飼い主さんの声のトーンや行動の変化を感じ取っているから
体調が悪いときはいつもより体を休める時間が増えたり、声に覇気がなくなったりしますよね。
聴力が優れた猫は、健康な状態とは異なる飼い主さんの声のトーンの変化を敏感に察知することで、体調の異変を感じ取ることができるようです。
また、声のトーンだけでなく毎日のルーティンとは異なる飼い主さんの行動の変化を察知して、普段とは何か違う様子を感じ取っているのでしょう。
このように、飼い主さんから普段とは異なる雰囲気を感じ取った猫は、飼い主さんを心配するような行動を取ることがあります。
3.猫は空気を読めるから
猫は「自由奔放でツンデレ」というイメージを持つ方が多いかもしれません。
しかし猫は、その場の空気を読むのが得意で、状況に合わせた行動ができる動物でもあります。
たとえば、動物病院に猫を連れて行かなければならない日、どこかへ隠れて出てこなくなったり攻撃的になるなど、普段とは全く違った様子を見せることがありますよね。
たとえ飼い主さんが猫に気付かれないように普段通り接していたとしても、猫は「もしかすると嫌なことが起こるかもしれない」と、場の空気を読み取っているのだと思われます。
観察力に優れており、空気を読める猫だからこそ「いつもより飼い主さんの元気がない」「不安気な表情をしている」といったわずかな飼い主さんの異変を察知し、体調不良を感じ取ることができるのでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、猫が「飼い主さんの体調不良を察知できる理由」についてお話しいたしました。
猫は、五感や観察力が優れた動物でもありますので、ニオイや声のトーンの変化、普段とは異なる飼い主さんの行動の変化などを敏感に察知することで体調不良を感じ取っています。
体調が悪い飼い主さんにそっと寄り添ったり、あえて距離を取って見守ってくれたりと、飼い主さんを心配するような行動を取る猫もたくさんいます。
体調が悪いときは、猫が一緒にいてくれるだけで不安な気持ちが和らいだり、心の癒しになるものです。
しかし、飼い主さんの体調が悪いことを理解した上でそばにいてくれていたなんて…猫からの愛情を受け取ったような気がして嬉しくなりますよね。
飼い主さんの体調が回復したら、ギュッと抱きしめて「ありがとう」を伝えると、きっと愛猫も安心してくれるのではないでしょうか。
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