「金田一少年の事件簿」の金田一一役や「スポンジ・ボブ」のスポンジ・ボブ役で知られ、2024年6月26日に右大脳出血のため56歳で亡くなった声優の松野太紀さんを送る会が5日行われ、声優仲間やSnow Manの佐久間大介さん、WEST.の桐山照史さんら500名が参列しました。
【写真を見る】「金田一一」「スポンジ・ボブ」声優・松野太紀さんのお別れ会【山田洋次監督からの手紙全文】声優仲間やSnow Man佐久間大介、WEST.桐山照史らが参列
会場には松野さんの写真や楽屋暖簾、これまで出演した「金田一少年の事件簿」や「スポンジ・ボブ」のグッズやアフレコ台本など松野さんの芸能人生を振り返るコーナーが作られていました。
祭壇は、松野さんの代表作となった「金田一少年の事件簿」の金田一一役や「スポンジ・ボブ」のスポンジ・ボブ役のイラストが飾られ、マリーゴールドなどの黄色、オレンジ、赤色の花をグラデーションした情熱的なデザインになっていました。
お別れ会は、松野さんのこれまでの人生を写真とともに振り返るVTRからのスタート。会場からすすり泣く声が聞こえる中、お別れの会の発起人であり、親交の深かった声優の三ツ矢雄二さんが司会として登場して、VTR内の年齢の間違いを指摘すると一転、会場からは大きな笑い声が起こりました。
これまでに山田洋次監督作品に多く出演してきたことから、お別れ会では山田監督からの手紙が代読されました。
▽▽▽▽ 山田洋次監督 手紙 全文 ▽▽▽▽
松野太紀君。君は僕の映画にはいなくてはならない人だった。
映画の撮影が始まるとどんな役でもいいからと忙しいスケジュールを縫うようにして、現場に駆けつけてくれた。
まるでエキストラのような軽い役の時もあったけど、君が出演していることで、映画全体にふんわりとした色合いを漂わせてくれる不思議な力を君は持っていた。
そんな松野君が突然搔き消えるようにいなくなってしまった。才能豊かな声優あるいは俳優としてだけではなく、仲間としてともに語り合い、気の利いたジョークに笑わせてもらいながら、ワインを酌み交わす相手として最上の、楽しい若い友人の君がこの世にいないことを信じないといけないということが、どれほど寂しいことだろうか。
息を引き取る短い時間、君は何を思ったのだろうか?そんなこともできずに突然君はこの世に幕を下ろしてしまったのだろうか。
急激なスピードでせめて、君の眠る姿に手を合わせたかった。そこでお礼とお別れを言いたかった。だから今頃になってその言葉を申し上げます。
松野君、もう君と会えないことをとても寂しく思っています。色々ありがとう。本当にありがとう。そしてさようなら。さようなら。山田洋次。
△△△△ 全文 以上 △△△△
【担当:芸能情報ステーション】