スイス科学アカデミーは1日、アルプスの氷河の体積についての調査結果を発表し、3年間で12%以上縮小したことがわかりました。
スイス科学アカデミーが1日に発表した報告書によりますと、アルプスの氷河全体の体積はこの1年間で2.5%縮小していて、3年前に比べて12.2%小さくなったことがわかりました。
記録的な暑さで、この夏は1914年の観測開始以来、最も多くの氷が解けたということです。
先月、JNNが調査に同行した際には、氷河の先端に去年まで見られなかった大きなトンネルが姿を現し、氷の塊がゴロゴロと流れ出ていました。
記者
「こちら2015年と書かれていますけども、わずか10年ほど前までは、ここまで氷河があったということなんですね。ご覧のように今となっては山肌がむき出しになっています」
スイス科学アカデミーの氷河専門家は、「このままいけば、今世紀中にほぼすべてのアルプスの氷河がなくなることは明らかだ」と警告しています。