「引き返せなかった」高齢親子を粘着テープで緊縛し現金10万円奪う　実行犯4人全員逮捕　所沢市の緊縛強盗との関連捜査　さいたま市

先月、さいたま市で4人組の男らが住宅に押し入り、高齢の親子を縛って、現金などを奪うなどした強盗傷害事件で、警察は逃げていた男1人を逮捕しました。これで、実行犯4人全員が逮捕されました。

この事件は、先月18日午前1時ごろ、さいたま市西区の住宅に4人組の男が押し入り、80代の母親と60代の娘を粘着テープで縛って、頭を殴るなどしたうえで、現金およそ10万円などが奪われたものです。

警察はこれまで、川崎市の建設作業員・岩元一騎容疑者（26）、東京都江東区の会社員・矢作雄馬容疑者（34）、川崎市の配送業・飯野夢真容疑者（20）を逮捕していますが、きょう午後、新たに神奈川県綾瀬市の会社員・渡辺陸容疑者（24）を逮捕しました。

これで、実行犯4人全員が警察に逮捕されました。

捜査関係者によりますと、逮捕された4人のうち1人が取り調べに対し、「SNSで『ドライバーの仕事、ホワイト案件』などと書かれたアルバイトの募集を見つけて応募した」「指示された仕事は募集内容と違い、気づいたら強盗に関与していた」「身分証明書の画像を送ってしまい、引き返せなかった」などと、供述しているということです。

埼玉県では、きのう未明、所沢市で男4人が押し入る緊縛強盗事件が起きていて、捜査関係者によりますと、さいたま市の事件と所沢市の事件の指示役やリーダー格が同じ可能性があるということです。

警察は、スマートフォンの解析などから事件の全容解明を進めています。