“激安バッテリー”発火の危険 家が全焼するケースも 危険な「非純正」見分けるポイントは?【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-10-07 20:57

6日、東京・品川区で火の手があがり、現場は一時騒然となりました。人通りの多い場所で爆発音をあげ、燃えていたのは1台の自転車でした。

【写真を見る】“激安バッテリー”発火の危険 家が全焼するケースも 危険な「非純正」見分けるポイントは?【Nスタ解説】

“非純正” 「嫌な臭い」「膨らみ」は注意

山内あゆキャスター:
10月6日午後0時半ごろ、東京都品川区のガード下で、「自転車が燃えている」と119番通報がありました。消防が駆けつけ、約30分後には消火され、けが人はいませんでした。警視庁が出火原因を調べています。

急に出火してしまうこともあるようですが、どんな場合に発火・出火するのでしょうか。

身近なバッテリーとしては、電動アシスト自転車、モバイルバッテリー、充電式掃除機などに使用されています。

繰り返し充電可能なリチウムイオン電池を使用していますが、普及によって、いわゆる“非純正”も普及しています。

niteの発表資料によると、一部の“非純正”には、▼設計に不備があったり、▼品質管理が不十分など、高リスクな製品も含まれているということです。

niteが電動アシスト自転車「非純正のバッテリー」の充電の様子を再現しました。設計などに問題がある製品の場合、大きな破裂音とともに、炎が勢いよく噴き出します

充電中の異常な発熱などが原因で発火したということです。可燃性の液体が含まれているため、一度発火すると、大きな火災に繋がるおそれがあるそうです。

過充電の場合や、もともと製品に不具合がある場合もあります。嫌な臭いがしてきたり、膨らんできたと思ったら、危ないということです。

非純正バッテリーの事故は10年間で235件あり、住宅が全焼したケースもあるといいます。

「充電式りチウムオン電池」 リスクの高い非純正品を見分けるポイント

山内キャスター:
非純正のものでも必ず事故を起こすわけではありません。niteにリスクの高いものを見分けるポイントを聞きました。

【非純正バッテリーの表記例】
表記をよくみると、「充電式リチウムイオン電池」ではなく「充電式りチウムオン電池」と書かれている場合もあるそうです。

「リ」がひらがなになっていたり、「イ」が抜けていることがわかります。

極端に安く、▼違和感のある日本語、▼事業者名・連絡先の記載がないなども見分けるポイントだということです。

産婦人科医 宋美玄さん:
純正・非純正だけではなく、製品の基準マークなどはないのですか?

山内キャスター:
「PSEマーク」というものがありますが、これが本物なのかどうかは検証し難いです。

ホラン千秋キャスター:
情報が全部記載されていたとしても、極端に安かったり、出品者がよくわからなかったりする場合は、断定できないということですね。

ペットが噛んで発火 置きっぱなしに注意

山内キャスター:
わざとではないけど…というケースもあります。

アメリカの民家で撮影された防犯カメラの映像には、ペットの犬がリチウムイオンのモバイルバッテリーを、口にくわえて噛んでいる様子が写っています。

突然、火が出るとモバイルバッテリーは火花を激しく散らして炎上。マットが燃えてしまいました。

この火事で民家は損傷しましたが、住人とペットも無事だったということです。

産婦人科医 宋美玄さん:
うさぎを飼っているのですが、あらゆるものが噛まれます。充電コードを何本もやられました。ペットだけではなく、子どもが触ったり落としたりするので、危ないかもしれません。

山内キャスター:
噛むことで、唾液などの成分が発火に繋がることもあるそうです。ペットにスマートフォンを口に入れさせたり、モバイルバッテリーをくわえさせたりするのは注意が必要です。

また、外部から衝撃があることで、発火のおそれもあります。高いところから落下したものを、ペットが噛んでしまうことも危ないそうです。

高いところに置く場合は、落ちないようにしてください。テーブルやソファに置きっぱなしにするのは危険です。ペットや子どもの手に届かない場所に置いて、落下にも注意が必要です。

ごみ収集車内で発火・火災も 処分方法は自治体によって異なる

山内キャスター:
家の外でも火災を起こす可能性があります。例えば、モバイルバッテリーや加熱式たばこを可燃ごみなどで廃棄、ごみ収集車内で発火・火災につながるケースもあります。

モバイルバッテリーなどの処分方法は、自治体によって異なります。

渋谷区の場合、小型の充電式電池(モバイルバッテリーなど)は、区での収集はしていないため、リサイクル協力店に持ち込まなければいけません。

区役所などに設置してある回収ボックスへ、小型家電を置いていくことはできるということです。
※地域によって異なる

自治体ごとに調べて、確認をするようにお願いします。

  1. 服部幸應さん死去 急性心不全とは 息切れ・むくみ・だるさ「患者の多くは見過ごす」初期症状【Nスタ解説】
  2. “激安バッテリー”発火の危険 家が全焼するケースも 危険な「非純正」見分けるポイントは?【Nスタ解説】
  3. 井上晴美50歳 離婚を告白 「自分自身をやっと取り戻せたような、前向きな気持ち」
  4. 辛ラーメンが無料配布 世界で一つだけのマイラーメンも!
  5. 上皇后・美智子さま 右大腿骨上部の骨折 東大病院で8日朝手術へ
  6. 【速報】逃走中の森田梨公哉容疑者(24)とみられる男の身柄確保 新潟県内で 埼玉・所沢緊縛強盗事件
  7. 外国人観光客が発掘!ニッポンの意外な魅力 「やっと来られて嬉しい」SNSで話題になり、観光客急増か【Nスタ解説】
  8. 【YOSHIKI】「明日、三度目の首の手術をおこなう」 7年前の車いす、首コルセット写真も投稿
  9. 東京海上日動「ランサムウェア」で委託先の約7.2万件の情報漏えいか
  10. 【がん闘病】森永卓郎さん 体重は「48.1キロまで落ちて」「腹水がどんどん減ってきてる」 状況明かす 「今月中のどこかで、造影CTを撮って、徹底検査する」
  11. 第三者の精子・卵子の提供ルール定める法律の最終案提示「身長・血液型・年齢」など一律に開示 対象は法律婚のみ 超党派議連
  12. 埼玉県内で2例目・・・10代男性が“はしか感染” 今月3日にも男性の友人が感染 2人は感染確認前に3日間一緒に行動 県が注意呼びかけ