ミモザとアカシアは現代だと同じ植物として扱われます。
しかし、これらの植物はもともと違うものを指していました。
そのため、厳密には違う植物と言えるわけです。
今回はそんな少しややこしい事情を抱えているアカシアとミモザについて解説します。
特にここでは両者にどのような違いがあるのかを説明するので、ぜひ参考にしてみてください。
「アカシア」とは
まずはアカシアがどのような植物なのか見ていきましょう。
マメ科アカシア属の総称が「アカシア」
アカシアはマメ科アカシア属の植物のことです。
これらアカシアの植物は約1,000種類前後あるとされています。
それらの総称としてアカシアという呼称が使用されています。
事実、アカシアは熱帯から温帯にかけて広く分布しているため、多種多様な種類が存在するのです。
中でもオーストラリア大陸やアフリカ大陸には多くの種類が点在しているとされています。
これらは年間通してほとんど雨が降らない砂漠などに自生しています。
アカシアの花言葉はロマンチック
アカシアの花言葉は「ロマンチック」などがあります。
また、種類によっては「エレガント」などの花言葉もあるようです。
その他にも「優雅」や「友情」などの花言葉があります。
色によっては「秘密の恋」など多種多様な花言葉があるのがアカシアの特徴です。
そのアカシアはアカシアではないかもしれない・・・
アカシアは非常に種類が多い植物とされています。
そのため、分類によってはアカシアだけれどアカシアではないものもあるのだとか……。
例えば、アカシアとされる種類の中にはニセアカシアの植物が混合されていることもあります。
そういった点がさらにややこしくしていると言えるでしょう。
「ミモザ」とは
ここからはミモザがどのような植物なのか見てみましょう。
ミモザと呼ばれる植物
ミモザはアカシアに含まれる植物の一種となります。
主にギンヨウアカシアやフサアカシアなどの種類がミモザと呼ばれます。
ミモザの開花時期
ミモザの開花時期は2月~4月の春とされています。
この時期になるとイエローやオレンジの花を咲かせます。
近年は園芸品種も多く存在し、その色は種類によって若干異なるそうです。
ただ、総じて黄色や橙色の花色が多いとされています。
どれも美しく明るい色をしており、日本でも園芸品種を育てている人がいます。
3月8日は「ミモザの日」
3月8日はミモザの日とされています。
本来、3月8日は国際女性の日でもあります。
これらは1904年、3月8日にニューヨークの女性労働者が参政権を求めてデモを行ったことに始まるのだとか。
その影響で国連事務総長が加盟国に対して女性の平等な社会参加ができる環境を整えるように呼び掛ける日となったそうです。
ちなみに、イタリアではこの時期に咲くミモザを国際女性の日のシンボルとしています。
特にイタリアではこの日に男性がミモザの花を贈ることを習慣とされているのだとか。
それらのことから3月8日はミモザの日とも呼ばれるそうです。
本当のミモザは違う花だった?
なお、ミモザはもともと違う花だったとされています。
ミモザは「オジギソウ」の学名
ミモザはオジギソウの学名なのですが、日本語でミモザはほぼアカシア類の花を呼ぶ名として使われています。
この使い方は本来誤用なのですが、アカシア=ミモザという呼び名が広まり一般化しています。
「ミモザ」がアカシア類の花の事を指すようになった理由
現在日本でミモザはアカシア類の花を指します。
しかし、実際にはミモザというい植物は存在しておらず、オジギソウの学名です。そもそも名称として学名で呼ぶことってほとんどないですよね。
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アカシアとオジギソウは同じマメ科の植物なので似ています。
ヨーロッパに『フサアカシア』という花が持ち込まれた際に、『オジギソウ』似てるなという事で『ミモザ』と呼ぶようになったのだとか