特定の行動に対する速度や回数のことを「ピッチ」と言います。
これら「ピッチ」は「ピッチを上げる」などのように使用されます。
しかし、これら「ピッチ」は使用される状況で意味が変わることもあるとか。
今回はそれら「ピッチ」がどのような言葉なのか解説します。
ここではその意味はもちろんシチュエーションごとの使い分けについて説明します。
ピッチを上げるの「ピッチ」とは
まずは「ピッチ」の意味について見ていきましょう。
「ピッチ」の意味
「ピッチ」とは特定の行動に対する速度や回数のことです。
これらは同じことを繰り返したり、一定の間隔で物事を行ったりする際の頻度を言います。
機械の世界では部品が回転した時に進む距離について言います。
中でもプロペラやスクリューやネジが回転して進む距離を「ピッチ」と表現するそうです。
例外として歯車の歯と歯の間の長さのことも意味します。
蒸留の世界では特定の素材を蒸留した際に出る黒色の個体の炭素質残留物を「ピッチ」と表現することもあります。
コールタールや木タール、原油が該当するようです。
ちなみにパソコンやプリンターでは字や行の感覚を言います。
ただ、現代では単に何かをする際の速度や回数を言うことが多いです。
「ピッチをあげる」とは
「ピッチ」は「ピッチを上げる」などと使用されます。
この場合、作業の能率を上げることを言います。
事実「ピッチ」自体に作業能率という意味も含まれるとか。
それら仕事の回転を速めることを主に「ピッチを上げる」と表現するわけです。
ビジネス・学習の場における「ピッチ」
ここからはビジネスや学習の世界で使用されている「ピッチ」について見ていきましょう。
ビジネスコミュニケーションとしての「ピッチ」
「ピッチ」はビジネスの世界で使用されることもあります。
それらビジネスの世界での「ピッチ」は短い「プレゼンテーション」を意味します。
「ピッチ」単体で「プレゼンテーション」を意味することもあるなど、使い方や用い方は多種多様です。
「プレゼンテーション」との違い
では「ピッチ」と「プレゼン」は何が違うのでしょうか。
これに関しては主に通常の「プレゼンテーション」はじっくりと時間をかけて提案することを言うとされています。
逆にビジネスでの「ピッチ」は端的にわかりやすく「プレゼンテーション」することを言います。
そのため、提案の仕方がそれぞれ異なると言えるでしょう。
「エレベーターピッチ」とは
「ピッチ」には「エレベーターピッチ」という言葉もあります。
「エレベーターピッチ」とはエレベーターに乗っているくらいの短い時間で「プレゼンテーション」することを言います。
これはアメリカのシリコンバレーから使われ始めた言葉だとか。
実際にエレベーターで他の階に移動する際、階層によってはものの数秒~数十秒しかありません。
それくらいパッと提案できる方がビジネスでは役立ちます。
感覚としては「ピッチ」よりもさらに短い「プレゼンテーション」を「エレベーターピッチ」と呼ぶと覚えておきたいです。
他の業界でも用いられる「ピッチ」
「ピッチ」は他の業界でも使用される言葉です。
最後にそれら別業界での言葉についても見てみましょう。
音楽用語としての「ピッチ」
音楽の世界には「ピッチ」という専門用語があります。
この業界では音の高低の度合いや調子のことを「ピッチ」と表現するのです。
その場合は「ピッチアクセント」などのように表現されることが多いです。
スポーツにおける「ピッチ」
スポーツの世界にも「ピッチ」はたくさんあります。
例えば、ボートでオールを漕ぐ回数を「ピッチ」と表現します。
また、水泳で腕や足を動かす回数を「ピッチ」と表現するとか。
さらに、野球では投手が打者に向かって球を投げることを「ピッチ(ワイルドピッチ)」などと表現します。
それでいてサッカーでもグラウンドそのもののことを「ピッチ」と表現したりするのです。
それだけでなくロッククライムでは確保視点から確保視点までの感覚を「ピッチ」と表現することもあります。
このようにスポーツの世界では非常に多くの「ピッチ」が使用されているのです。
まとめ
「ピッチ」は多種多様な意味で使用される言葉の1つです。
これらは特定の行動に対しる速度や回数のことを言います。
ただ、ビジネスの世界では短い「プレゼンテーション」のことを「ピッチ」と表現したりします。
その他、スポーツの世界では色々な「ピッチ」が使用されるなど、そこは上手に使い分けたいところです。