頭が良い人にかけられる、「頭が切れる」という言葉。
「君は本当に頭が切れるね!」なんて言われて浮かれた経験がある方もいるかもしれませんね。
日常的に用いられる「頭が切れる」というこの表現ですが、なぜ「切れる」という言い回しをするのでしょうか?
では、この「頭が切れる」の語源について解説します。
「頭が切れる」の意味は?
まず最初に、「頭が切れる」の基本的な意味をおさらいしましょう。
頭の回転が速い人を指す言葉
「頭が切れる」は、「物の考え方が鋭い。問題をみごとにすばやく解決できる。頭の回転が速い。」といった意味で使われる言葉です。
「切れ者」ともいう
同じような意味合いで用いられる表現として、「切れ者」があります。
この表現は、頭の回転が速く物事を器用にこなす人を指します。
頭が切れるの語源は?
では、「頭が切れる」の語源について見ていきましょう。
明確な語源は“ない”!?
今のところ、「頭が切れる」の明確な語源は判明していません。
私たちが日頃使っているさまざまな慣用句の多くには、語源となる故事などが存在していますが、「頭が切れる」にはそのようなエピソードは存在が判明していません。
「切れ者」などと同じ語源?
「頭が切れる」以前に「切れ者」などの言い回しがありました。
この「切れる」という言葉には、物事をてきぱきと処理していく能力があることを指す意味があるとされていました。
そこから、頭が良く物事をてきぱきとこなしていく能力がある人を「頭が切れる人」と表現するようになったともされています。
「切れる」に頭を付け加えたとする説
他に考えられる語源としては、「頭が良い」ことを表現する意味があるとされていた「切れる」という言葉に、「頭」を足してより具体的にした、というものもあります。
「切れる」という一見ちょっと物騒にも思える言葉に、「頭が良い」という意味がもともとあったことがポイントになるようです。
頭が切れるの使用例は?
「頭が切れる」の使用例・例文としては以下のような言い回しがあげられます。
・彼は頭が切れるから頼りになるだろう
・あの部署に配属された新人はなかなか頭が切れるらしい
・君は意外と頭が切れるね
・頭が切れる名探偵
【まとめ】頭が切れるの語源は!?
頭がいいことをあらわす「頭が切れる」の語源について解説しました。
はっきりした語源は今の所分かっていないようですが、「切れ者」という言い回しから、「切れる」には頭がいいという意味合いが込められていた事があるという推測が立ちます。