群馬県の関越自動車道で乗客7人が死亡し、38人が重軽傷を負った事故から12年となるきょう、現場では遺族らが犠牲者を悼みました。
【写真を見る】関越道バス事故から12年 母親を亡くし警察官になった男性「何年経っても家族が亡くなるのは辛いこと。事故が少しでも減る活動できれば」
2012年4月29日、群馬県藤岡市の関越自動車道で、ディズニーランドに向かうツアーバスが運転手の居眠り運転により防音壁に衝突し、乗客7人が死亡、38人が重軽傷を負いました。
事故から12年となるきょう、発生時刻の午前4時40分に合わせ、遺族らが現場近くを訪れ、献花台で手を合わせました。
母親の直美さん(当時44)を亡くした石川県能登町出身の山瀬俊貴さん(31)は今、群馬県警の高速隊で働いています。
山瀬俊貴さん
「12年経とうが何年経とうが、事故によって家族が亡くなるというのは辛い。自分が警察官になった理由を思い出させてくれるし、事故が少しでも減るような活動ができればと強く思っている」
また、山瀬さんは地元能登の被災地に向け、自分自身の経験を踏まえ「1人では乗り切れないので、協力し合い、元の生活が早く戻れば」と話しました。