“ため息”がハラスメントに?職場や家庭で…不機嫌な態度“フキハラ”増加【ひるおび】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-06-03 16:43
“ため息”がハラスメントに?職場や家庭で…不機嫌な態度“フキハラ”増加【ひるおび】

「はぁ・・・」
ついつい出てしまう‟ため息”ですが、意図的に行うとハラスメントになるかもしれません。

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意図的なため息は“フキハラ”の可能性

不機嫌な態度や表情で相手に精神的な苦痛を与えるものです。
国が認めるセクハラ・パワハラ・マタハラなどとは異なり定義はありません。

日本ハラスメント協会の村嵜要氏は、
「意図的にため息をついたり何度も繰り返した場合は、“フキハラ”にあたる可能性がある」と指摘します。

日本ハラスメント協会によると、4月以降“フキハラ”に関する相談が増加傾向にあります。
事例としては
▼部下が仕事の成果を上司に報告すると、内容に不満があったのかため息をつかれた
▼部下が先に帰ろうと挨拶をすると、気に入らなかったのか上司にため息をつかれた
など。
ただ、ため息は証拠として残しにくいので、ハラスメント認定が困難だということです。

‟フキハラ”が増加している理由として村嵜氏は
「職場のパワハラ対策が進み、同僚に注意する機会が減ったことで、たまった不満が態度に出てしまうのではないか」
と話します。
パワハラと指摘されないよう注意を我慢することが不満となり、自覚がないまま不機嫌になってしまっているのではないかということです。

‟ため息”は職場でも家庭でも

ため息がハラスメントになる可能性があることを知っているか、街で聞きました。

60代男性・会社員
「知りませんでした。ため息をつきたいときもたくさんあるでしょう、上司もね。それぐらいはいいかなと。お互い様だから」

40代男性・会社員
「知ってます。会社でも最近は意識して共有する話なので知っていました。同僚がミスしたことによって上司がため息をつく現場を目撃したことはあります。やっぱり落ち込んでましたよね」

20代女性・会社員
「土曜日と日曜日に出勤が入りそうで何人か協力してもらいたいときに上司に相談して、結局快く応じてはもらえるけれども、一瞬なんか『はぁ…』みたいな。申し訳ないと思いながらやってます」

SNSにもこんな声がー
『上司のため息が怖い!途中で話を切られたと感じたときは怖いです』
『キツイ目とため息交じりの「お疲れ様」でせっかく定時で帰れるのに気分悪くなる』
『先輩や上司には自分がいないところでため息をつくなどしてほしい』

コメンテーター 井上咲楽:
私はやられたらめちゃめちゃ嫌ですね。言っちゃいけないことを全部ため息に込めている感じがちょっと嫌だなと思いました。

コメンテーター 大迫あゆみ:
独身時代に会社で働いていたときに、「お先に失礼します」って言ったら御局様にすごく大きなため息をつかれて「怖い」と思いました。
あと、家で私が意図的に“フキハラ”をやっているかもとちょっと思いました。
子どもや夫に不機嫌を察して欲しくて、大きめにため息をついちゃうことあるなって。

恵俊彰:
意図的に出すサインみたいな。「気づいてよ。ママ機嫌悪いわよ」と。

弁護士 八代英輝:
最近減りましたけど、個人タクシーに乗って「すごく近くてすいません」と言っても露骨に「はぁー」って…。「もっと遠くまで行ってくれる客が良かったよ」というニュアンスを込められることはたまにありました。

恵俊彰:
どうなんでしょうね。本当に自然に(ため息を)出している人もいるかもしれないじゃないですか。

小林由未子アナウンサー:
線引きが難しいですよね。意図的にやっているのか、出ちゃったものなのか。

‟フキハラ”の影響

村嵜氏は、
「“フキハラ”を感じるようになると職場全体に悪い空気が伝わり、質問や会話をしにくい雰囲気になる。意思疎通が滞ると状況を把握できなくなり深刻な問題が生じるリスクもある」と指摘します。
現状企業での対策は進んでいないため、自分の機嫌が態度や口調に出ないよう、1人1人が意識を高める必要があるということです。

恵俊彰:
「感じてください」という‟メッセージ”としてのため息もあるかもしれないですよね。

弁護士 八代英輝:
「言葉で言ってくれ」って事じゃないですか?でも、パワハラにならないような言葉遣いで言わないといけない。

コメンテーター 大迫あゆみ:
もう‟ため息部屋”みたいなのを会社が作ったらいいんじゃないですか?喫煙所みたいに、ここならどれだけため息ついてもいいよって。

弁護士 八代英輝:
なんか上司に頻繁にそこに入っていかれたらイヤですね…

(ひるおび 2024年6月3日放送より)

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