■MLB ヤンキース 1ー2 ドジャース ※延長11回(日本時間8日 ヤンキー・スタジアム)
ドジャースはヤンキース3連戦の初戦は、延長の大接戦を制し、ヤンキースの連勝を「8」で止めた。
先発の山本由伸(25)が7回106球を投げ、強力打線を相手に2安打無失点の圧巻投球。勝ち負けつかずも、自身メジャー最多106球の熱投で伝統の一戦の勝利に貢献した。
試合はワールドシリーズ級の熱戦となり、終盤まで両チームの投手戦が続いた。0-0のまま迎えた延長タイブレークの11回、ドジャースは無死二塁で走者は大谷翔平(29)。前日先制アーチのF.フリーマン(34)が四球で一・二塁とすると、W.スミス(29)は中直も、続くT.ヘルナンデス(31)が左中間へ均衡を破る2点タイムリーを放ち、大谷とフリーマンがホームイン。ドジャースがついに先制した。
延長11回裏は6番手・Y.ラミレスが両リーグ本塁打トップのA.ジャッジにタイムリーを許したが、1点リードを守り切った。
大谷翔平(29)はこの日5打数ノーヒットと快音響かず、打率は.318から.312に。延長10回の第5打席では2死一・二塁のチャンスで強い打球を放つも一ゴロに倒れた。
ドジャースがヤンキー・スタジアムで戦うのは2016年以来8年ぶり。3連戦の初戦を託された山本は7勝目をかけた登板だったが、打線の援護がなく勝ち負けはつかずも、7回まで「0」で抑えた。
本塁打キング独走中のA.ジャッジに対しては、初対戦の1回はカウント2-2から甘く入ったスプリットを捉えられ、レフトへの二塁打を許した。だが続く4番・G.スタントンを空振り三振に仕留め、立ち上がりは無失点で切り抜けた。
3回のジャッジとの2度目の対戦は、2死無走者でフルカウントからスライダーで遊ゴロ。3イニング続けて3者凡退と安定した投球を続ける山本は、6回2死からジャッジに四球を与えたが、G.スタントンを伸び上がるストレートで空振り三振に。この日初めてマウンド上で吠え、打線の援護を待つ。
7回のマウンドに上がった山本は、1死からG.トーレスにこの日2個目の四球を与えたが、後続を併殺打に抑えた。ベンチに戻るとロバーツ監督と抱き合い、4試合続けて100球以上の力投にヤンキー・スタジアムのドジャースファンから温かい声援が送られた。