■パリオリンピック™ 柔道男子100キロ級 敗者復活戦(1日、シャンドマルス・アリーナ )
柔道男子100キロ級のウルフ アロン(28、パーク24)が敗者復活戦でN.シェラザディシビリ(28、スペイン)に敗れ、メダル獲得とはならなかった。
大会連覇を狙ったウルフは1回戦、2回戦と完璧な柔道を見せて、一本勝ちで勝ち上がった。そして、迎えた準々決勝は世界ランク2位、I.スラマニゼ(23、ジョージア)。開始50秒に隅返しで技ありを奪われ、優勢負け。大会連覇の夢は途絶えた。
そこから、約4時間後の敗者復活戦、N.シェラザディシビリ(28、スペイン)と対戦。今年2月のグランドスラム・パリでは決勝で破って優勝を決めた相手、入場前には下を向いて集中した表情を見せた。
試合開始から積極的な攻め合いが続き、お互いポイントを奪えないままゴールデンスコアへ。ウルフは小外掛をかけたが決まらず、シェラザディシビリも内股をかけてくるが、ウルフが耐える攻防戦が続いた、試合時間も合計7分近くになり、最後はシェラザディシビリにポイントを奪われ、ウルフは敗退。2大会連続のメダルとはならなかった。
試合後、ウルフは「戦略面でも戦術面でもまだまだやる余地はあったんじゃないかなと思いました」と振りかえり「最後の最後、投げ切って終りたかったとういのはあったんですけど、接戦になって自分のものにできなかった」と語った。
涙を堪えてインタビューに応じていたウルフだったが「一度はやめようと思ったんですけどこの舞台で結果を残すことは出来ませんでしたけど、戻ってくることができて良かったと思います」と涙を流した。