■MLB ドジャース 7xー3 レイズ(日本時間24日 ロサンゼルス、ドジャー・スタジアム)
ドジャースの大谷翔平(30)がMLB史上6人目となる「40本塁打-40盗塁」を自身初の“サヨナラ満塁本塁打”で達成。この日、4回にシーズン40個目の盗塁を決めて“40-40”にあと1HRと王手をかけた大谷は、3-3で迎えた9回裏の第5打席に、2死満塁の場面で40号サヨナラ満塁本塁打を放った。
同日に40本塁打と40盗塁を記録したのは史上初。さらにサヨナラ本塁打も日米通じて自身初と記録ずくめの快挙となった。
また、40号の大台到達は2年連続で自身3度目。ホームラン王争いリーグトップの大谷は、2位のライバル・M.オズーナ(33、ブレーブス)との差を再び「3」に広げた。
試合は3点ビハインドからドジャース打線が5回に追いついたが、均衡状態が続き、9回は1死二・三塁のサヨナラ機にG.ラックスが二ゴロ、続く代打・M.マンシーが四球で2死満塁に。この場面で大谷が打席に立ち、C.ポシェの初球スライダーを振り抜くと高く舞い上がった打球は右中間スタンドへ。スタジアムは劇的グランドスラムに大興奮。大谷はホームを踏むと待ち構えていたドジャースナインと喜びを爆発させた。
これで大谷は、昨年のR.アクーニャJr.(41本塁打-73盗塁)に続く史上6人目の「40-40」を成し遂げた。出場126試合目で達成した大谷は、2006年A.ソリアーノ(ナショナルズ)の出場147試合目を抜いて“史上最速”。
試合後、現地中継局のインタビューで大谷は「うれしいですし、最後に打てたことが、ドジャースにきてからの一番の思い出になる」と劇的本塁打を振り返った。記録達成については「40-40が目的ではなくて、勝つための手段としてそういう記録が作れたのはうれしい」と話し、あくまでもチームの勝利に向け、終盤の戦いに臨む。
この試合を含めドジャースは残り34試合。「40本塁打-40盗塁」達成の先には、2年連続の本塁打王だけではなく、史上初の「45-45」「50-50」も射程圏に捉える。この日、大谷は5打数2安打(打率.292)。打点は92に伸ばし、リーグ首位オズーナの94に「2差」に迫った。
◆MLB40-40達成者【本塁打-盗塁】
1988年 J.カンセコ 42 - 40
1996年 B.ボンズ 42 - 40
1998年 A.ロドリゲス 42 - 46
2006年 A.ソリアーノ 46 - 41
2023年 R.アクーニャJr. 41 - 73
2024年 大谷翔平 40 - 40(残り33試合)