日本大学・重量挙げ部の幹部が、入学金や授業料が免除される奨学生にうその情報を伝え、不正に金銭を集めていた問題で、日大は他にも陸上部やスケート部で不適切な徴収があったと発表しました。
日大は7月、重量挙げ部の幹部が去年12月までの少なくとも10年間に、授業料などを免除されている入部予定の新入生から金銭を不正に徴収していたと発表していました。
今回、その被害者は48人で被害総額は3685万円に上り、全員への返金手続きを進めていると新たにホームページで公表しました。
11年以上前の卒業生からも問い合わせがあり、不正な請求が確認できた場合には返金手続きを進めているとしています。
また、他の部でも調査を進めたところ、陸上部では過去10年で25人、スケート部では過去7年で29人の奨学生から、免除された学費の一部、または全額を幹部が何の説明もないまま不正に徴収していたことが新たに判明したと明らかにしました。
こちらは、奨学生でない部員の授業料などに主に充てられていて、幹部の私的使用は認められないとしています。
日大は、関係した幹部の調査を続け、厳正に責任追及を行うと表明。「社会の信頼を裏切ってきた」と謝罪した上で、「不祥事の根を絶ち切り、改善改革を進めていく決意である」とコメントを出しました。