衆議院選挙が15日に公示され、各党の党首らが第一声をあげています。10月27日まで繰り広げられるこの選挙戦、有権者が考える争点とは?
【写真を見る】衆院選きょう公示、12日間の選挙戦本格スタート 政治とカネ・物価高・外交…争点は?【Nスタ解説】
衆院選公示 選挙戦本格スタート
自民党 石破茂 総裁
「政治と金、パーティーの収入の不記載、そういうことが二度とないように深い反省のもとに、この選挙に臨みます。日本創生、そのための選挙だ」
公明党 石井啓一 代表
「国内外の課題にしっかりと答えを出すことができるのは、豊富な実績と経験のある自公の連立政権しかないと申し上げたいと思います」
政治への信頼回復に努めるとした上で、実績や政権担当能力を訴える与党に対し、野党は自民党の派閥の裏金問題などを争点に、政権交代を目指しています。
立憲民主党 野田佳彦 代表
「裏金隠し解散ですから隠しちゃいけないんです。裏金議員を裏で支える、そういう政治、もう裏、裏、裏、自民党政治に決別しようじゃありませんか、皆さん」
日本維新の会 馬場伸幸 代表
「まず身を切る改革をやります。これをやってきました、有言実行でやってきました。維新の会がやってきた、この身を切る改革から、まず改革を徹底的にやりましょう」
共産党 田村智子 委員長
「私達には政治を動かす力があります。日本共産党の躍進で裏金事件の幕引きを許さない、徹底的な真相解明をさせる」
国民民主党 玉木雄一郎 代表
「裏金問題に決着をつけることを訴えるとともに、減税、社会保険料の軽減、国民の皆さんのあなたの手取りを増やす」
れいわ新選組 櫛渕万里 共同代表
「国民を救う政治に大転換していく。経済音痴から日本を取り戻す、その戦いです。失われた30年を取り戻す徹底的な経済政策が必要だからです」
社民党 福島みずほ 党首
「皆さん、暮らしはどうですか、生活は本当にどうでしょうか。物価高、インフレ、実質賃金は下がり続けている。頑固に平和、暮らしが一番、税金は暮らしに」
参政党 神谷宗幣 代表
「政治とカネなんて、国民、関心ありますかと。もしクリアにしたところで、国民生活、何が変わるんですか。参政党が考える今回の選挙の争点は、激動の国際情勢の中で日本がこれからどう生き残っていくかです」
今回の選挙は、「1票の格差」を是正するため、小選挙区を「10増10減」する新たな区割りとなってから行われる初めての衆院選で、465議席を各政党、各候補が争います。
自民党の派閥の裏金事件を受け、政治不信が広がる中、▼政治とカネや、▼物価高対策をはじめとする経済政策などが主な争点となります。
勝敗ラインについて、与党は「自公で過半数」の233議席を掲げる一方、野党は「政権交代こそ最大の政治改革」などと訴え、「自公の過半数割れ」を目指しています。
10月27日の投開票に向けた12日間の選挙戦がスタートします。
政治とカネ・物価高…12日間の衆院選 争点は?
井上貴博キャスター:
今回の衆院選の主な争点はやはり「政治とカネ」といえるのではないでしょうか。与党としては「信頼回復」、野党としては「政権交代」を目指すことになると思いますが、いかがでしょうか。
TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
やはり「政治とカネ」は一番大きなテーマになりますが、街の人からはいろいろな声が聞かれます。
特に物価高対策などの経済対策や外交・安全保障政策などです。決して「政治とカネ」だけではなく、いろいろなテーマがこの衆院選で問われてくるということですね。
ホラン千秋キャスター:
このまま自民党に政権を任せていいのかという部分も、有権者はしっかりと見ているというところでしょうか。
岩田 政治部長:
有権者はいろいろなテーマを通して各党の違いを見て、最終的に自公政権の“継続”、“過半数割れ”のどちらを望むのか、有権者の最後の判断がどうなるのかが最大の焦点ですね。
過去の衆院選投票率は、過去4回は60%を切っています。与党、野党ともに投票率が回復するかが注目ではないでしょうか。
より多くの人に票を入れてもらって「自公政権維持」と認めてもらうのか、より多くの人が票を入れて、「自公政権過半数割れ」になるのか、いずれにしても、たくさんの人に投票をしてもらい、その意思を示してもらって「この結果になった」となることが大事なので、やはり有権者の投票は本当に大切だと思います。
井上キャスター:
期日前投票も増えてていますので、いろいろな選択肢で投票をしていただきたいと思います。
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<プロフィール>
岩田夏弥
TBS報道局 政治部長 元官邸キャップ
小渕総理以来、主に政治取材を担当